【講座旅実況】読書スピーチ内容記録
前回の講座後から、自己内省を続けてきました。20年前、教師になろうと決意した時のことを思い出していました。
私が教師になろうと決めた理由は2つあります。一つ目は、大学時代にコーラス部で指揮者をしていて、部員の音楽指導をしていた時のことです。入団後、ずっと不機嫌な表情で歌う後輩が、私との関わりを通して変化していき、半年程経った頃、笑顔で歌う楽しさに気づいたと言ってくれたこと。二つ目は、教育実習で、担任の先生に反抗的な女の子と関わる中で、素直な気持ちを表現するようになっていく成長過程を目の当たりにしたことでした。私は、自分の行動や働きかけにより、人が変化したり、成長することに喜びを感じ、自分自身の成長にも繋がると思い教師の道を選びました。
その頃の感情に強烈にヒットしたのが、『斎藤秀雄-レジェンドになった教育家-』この本です。斎藤秀雄は、世界的に有名な指揮者、小澤征爾を育てた人です。その、斎藤秀雄の教育者としての激しい想いに触れた時、20代の頃の、授業は上手くなかったけど、子どもたちにとって価値ある存在になりたいと必死に全国のセミナーに参加し、実践を重ね、徐々に力をつけていった自分を思い出したのです。
時が過ぎ、生徒指導の業務を任されるようになってから、全校のあらゆる事案に関わり、会議や報告書の作成に追われる中で、片手間に学級経営をこなしていくようになりました。
クラスの子どもたちに「夢や希望をもとう」と語りかける一方で、自分自身は限られた時間で仕事をこなすことだけに必死で、保守的に働くようになっていたことに気づきました。
本来教師は、子どもたちの限りない成長を目指して、一人ひとりの潜在能力や可能性を引き出す仕事。そして、その行為はしんどいけれど、それを超える感動と喜びをいただける仕事だということを学校という場に長く居続けた私は見失っていたのではないかと、この本を読みながら振り返りました。
今の教育現場には、教師が本来の使命である教えるという尊い行いに集中し、情熱をもって子どもたちと真剣に向き合うことができる環境づくりや制度改革が必要だと感じています。そして、学校教育が、より充実したものになり、教師が業務に追われ続けることなく、子どもたち一人ひとりと丁寧に信頼関係を築くことができたら、学校が魅力的な場になると思うのです。
この本は、教育の本質とは何かを、私に考えさせてくれました。
私のように、教育に携わる者だけでなく、人に何かを教えることを生業とする方々の心に火を灯してくれる一冊になると思います。
ぜひ、読んでみてください。
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