バーチャル短歌結社・四号線 第2巻第1号(通算11号)2022年1月
・短歌連作「くびきをはずす」
雑然がそのもので在る新宿に見事に並ぶバスの筐体
正月のプロトタイプと遠けれど餅は食ったし凧も上げよう
オリオンを望みて仰ぐ冬空にドンキホーテのペンギンの笑む
考えは書かれなくてはならないは思い込みでは 揺れる水仙
正解へいつまでたっても迂回する一日(ひとひ)を造る技術で以って
君の身を削ったはずの首(うた)にさえ反応がない ほどなく慣れる
属性に委ねられないことはある気分で次の旅を検索(さが)して
原罪を背負ったようで目が覚めて丑三つ時に啜る白粥
なんとなく漢方薬を選んだら病は気からなのだ 午睡す
一歩ずつくびきをはずす感覚で君に逢いたい寒い夜には
明るさは教えられない 思い知る あるだけでよいそれだけでよい
才能の溢れた者へ 考えず 圧倒量を作り晒せよ
死ねば済むなんて思っていた冬の梅のほころぶ僕の背景
・雑感
今年もよろしくお願いします。どうせ毎日詠んでいるので、だったらどっかに送ればいいんじゃね、てことで、新聞等への投稿を増やしてみました、乞うご期待!(だれが?)
最近歌を読み始めたきっかけを思い出すことも多いのですが、あ、十年目だからだと思いました。
節目です…何か形に残るようなものがあったらいいなあ(ま、なくてもいいけど)、なんて願ってみようかな、この一年は、って感じです。
もし、短歌を書いて何らかの金銭的サポートをいただけたなら…、奇跡的に嬉しいです、踊っちゃいます😊もちろん少額でオッケー、死ぬまで感謝し続けます🥹