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バーチャル短歌結社・四号線 第1巻第2号2021年4月

・短歌連作「春の(主に言語による)暴力」 

どの花も恨みたくない早く散れ 酔いたる群れに舌打ちをする

新しき生地の匂いの満ち(ごめん)四月初日の地下鉄怖い

全力のわかったふりで遣り過ごせ季節じかけの言葉のテロル

情動の加工だんだん剥げてゆく四月の碧い宵のオフィスに

蛸壺に嵌ってしまって気持ちいい社会構成単位が一(いち)だ

キラキラな智慧のことばを言い淀む ぼくらはみんな毒親なんだ

トーキョーの空にゴジラが棲みついてオリンピックを見ては溜め息

元栓は締め忘れてはいないはず 容赦なく撃つ雨の足音

データ化を拒む部分は意外にも少なく済んで夜明けがはやい

落とし穴みたいな恋だ殴ったり殴られたりでそもそも駄目だ

関係を固定しようとする者よ些細だろうがそれは暴力

月曜へ前向きはよせ或(あ)る過去のできそこないでしかないくせに

・歌へのコメント

(ぼっちなんでないっすよ。夢見るわ)

・雑感

短歌結社の掲載って、3か月くらい後じゃん。そういうものなんだろうけど、僕はなるべく今を詠みたいんですよ。続けていくからね。よかったらタグ使ってくださいませ。

もし、短歌を書いて何らかの金銭的サポートをいただけたなら…、奇跡的に嬉しいです、踊っちゃいます😊もちろん少額でオッケー、死ぬまで感謝し続けます🥹