バーチャル短歌結社・四号線 第1巻第9号2021年11月
・短歌連作「ラブソング」
精神は治せるものと思ってた? ひどく大きな間違いですよ。
夜濯ぎに嗅いだのでしょう死す人へ銀木犀を知っていますか
初めてのドライブだったトーキョーの右も左もわからずに飛ぶ
旅先のクラフトビールふくみつつ娘(こ)の弁当へ冬瓜を煮る
ねえ、ムーミン 思春期だから振り向かずムスッとしても許されている
いつだって喚び戻されるあの夏の痛みが雲と電線により
気づいたらひざみろさんは居なくってネット短歌の萎むわけだわ
週末はラブソングには頼らずに朝焼けの底歩いてみます
日本人すごく減ったしまだ減るし君が無理して殺さなくても
読みさして読みさして寝る思想書に冬の空気が乗っかっている
蜂蜜をかけすぎちゃったと笑い合うふたりの朝に合うスロー・ジャム
夕風がループループと鳴く空へ娘のルーズソックスを干す
恋なんて読み散らかしたマガジンに詳しく書いてある世紀末
冬の朝めくらの列に加わった光を直に見たりしたので
・雑感
影響を受けた歌人は誰ですかって聞かれたら、ユーミンです、って答えることに決めてたりします。本気です。
もし、短歌を書いて何らかの金銭的サポートをいただけたなら…、奇跡的に嬉しいです、踊っちゃいます😊もちろん少額でオッケー、死ぬまで感謝し続けます🥹