バーチャル短歌結社・四号線 第2巻第12号(通算22号)2022年12月
「いちばん遅い星」
また誤用 ある時点からパロールにさせられている感覚を持つ
老いてなお強くならなくてはならず独り鏡で笑むやわらかに
飛ぶことを恐れない日のないことを冬鳥たちに観ていた水辺
どの路も譲らば冬の陽の充ちて悪意だけにて回る世のなし
肩寄せる若き二人であったころラブソングしか聴こえなかった
ねえ、自我は、なくなったっていいんだよ しんぎゅらりてぃい、しんぎゅらりてぃい
見てるだけ 君の窓辺のクリスマス・ツリーは無意に明滅してる
書きたいよ可愛いきみを思い出に/犬には既に断られてる
眠れないぼくのどれかで冬空のいちばん遅い星を探そう
人類よ跪き聞け原罪は「言えばわかる」と信じたことだ
空気さえがらんとしてる師走日に掌(て)に乗せてみた富士に雪煙
by まつたく
相変わらずあまりにもいろいろなことが変化していくのをぼーっとみているだけの一年でした。自分のちからでできることって、ものすごく狭いんだよね。でもそれは悲観ではないというか、ごく当たり前の、自然、なんだよなあという感じが身に染みてきた気がします。淡々と歌を詠みつづけるつもりですが、Twitterに出すのはなんとなく止めようかと思い、そうする予定です。ではまたね!
もし、短歌を書いて何らかの金銭的サポートをいただけたなら…、奇跡的に嬉しいです、踊っちゃいます😊もちろん少額でオッケー、死ぬまで感謝し続けます🥹