バーチャル短歌結社・四号線 第2巻第2号(通算12号)2022年2月
・短歌連作「啄木の歌碑」
けっきょくは金なのだった 居心地の悪い世界に如月(にがつ)が早い
教えるも教わるもまた不可能と知りて少女は弦を弄する
どれほどに酒場の隅でさぼったか子の学費さえ賄えず在る
泣きたくてヘッジホッグに触れてみる無茶な痛みは夕空へ棄つ
上京し敗れて帰る者たちへ上野の駅の啄木の歌碑
自分にはどうもできない欠損や挫折を売りにしないと誓え
大陸の喧嘩は遠きはずなのにちゃっかり物価が上がってしまう
道ひとつ譲れず呪詛を撒き散らすロングコートが似合う男が
・雑感
二月ってこんなに短かったっけ、って、何回言ったかなあ、このレギュレーションもう3年目になるはずなんだけど…。ところで、誰かを教育することなんて無理だよなあ、と、ほとほと思うこの頃なのでした。人は自分勝手に伸びたり後退したり休んだりジャンプしたり、それだけなのかもしれません。
もし、短歌を書いて何らかの金銭的サポートをいただけたなら…、奇跡的に嬉しいです、踊っちゃいます😊もちろん少額でオッケー、死ぬまで感謝し続けます🥹