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ほとんどの人がやってない、楽曲を作る前からやっておくべきこと
はじめに
こんにちは。作曲家兼Sleepfreaks講師の松下です。
みなさん、楽曲を作る際に気にしていることはなんですか?
音色の選び。変わった音を使うこと。コンプなどのエフェクト処理。コード進行。
DTMはやることが多いので、ついついあれこれ悩みながら作ってしまいますよね。
でも残念ながら、そんな作曲中に悩むことはみなさんが思うほど重要ではありません。
楽曲のクオリティを左右する割合としては僕の体感では半分くらいです。
では、もう半分は何なのでしょうか?
このタイトルを見て読んでくださっている皆様はお分かりかと思いますが、もう半分は「作る前」。
つまりDAWを開いて楽曲を作り始める前です。
今回はこれについて、解説していきます。
打席に立つ前から「打てるか」は決まってる
ではなぜ楽曲を作る前から、楽曲のクオリティの半分が決まってしまうのでしょうか?
たとえば僕が、野球選手だとします。(どんな平行世界でしょうか。。。)
![](https://assets.st-note.com/img/1728961209-m2RrUJ6AO0Kxpbo5h7eTEklD.png?width=1200)
いざ、打席に立ちました。
もちろんこの時は、一生懸命バットでボールをかっ飛ばすために努力するわけですよね。
ただその時にできるのは、今の実力の範囲内でだけです。
そう。つまりこの時にいくら頑張っても練習不足や体調不良、経験などが改善されるわけではありません。
野球の場合は打席に立ってしまえば勝負は一瞬なので、半分どころかほとんど打席に立つ前に決まってそうですよね。
DTMの場合は作業時間が長いですし、あれこれした中で良くなることも多いので割合としては半分くらいでしょう。
話が逸れましたが、つまりDTMも同じ。
制作前までのこなしてきた練習量や経験(作曲量)、その日の体調などが大きく左右してくるのです。
経験などではなく、「今」コントロールできるもの
しかし練習量や経験は、残念ながらすぐには手に入りません。
(逆に考えれば、これは継続さえしていれば時間の問題です。)
今みなさんがコントロールできるのは、その日の体調。
DTMerの皆さん、体調管理を舐めてはいけません。
ぶっちゃけその辺のコンプなどを買うより、今日健康的な食事をとった方が楽曲のクオリティは上がります。
健康に対して一生懸命投資しましょう。DTMerなら仕事のうちです。
体調に関してはこの記事を。
楽曲制作の前に決めるべき項目(必読)
加えて、DTMの場合はもう一つコントロールできるものがあります。
それは、楽曲制作の前に楽曲の構成をしっかりとイメージすることです。
・作ろうとしている楽曲のジャンルは?
・リファレンスとなる楽曲は?
・具体的なBPMは?
・歌詞の内容は?
・コード進行は?
・ドラムパターンは?
・メインにする楽器は?
・聞いた人にどう思って欲しい?
これらを隅々までイメージしてから作ることで、楽曲制作中に迷うことがなくなりめちゃくちゃ制作スピードが上がる&クオリティが上がります。
逆に制作中に立ち止まってしまう原因はこれを決めていないからでしょう。
特に途中で制作を辞めてしまう系の方々にはやってみていただきたいです。
例えば、このような感じ。
・楽曲のリファレンス/BPM/参考項目
(BPMはそれぞれ近い楽曲の方がいいです。)
リファレンス① [URL~ ] BPM 100
[参考項目] (例) メインのギターフレーズとスピード感のあるドラムパターン
リファレンス② [URL~] BPM 105
[参考項目] (例) Bメロのドラムパターン
リファレンス③ [URL~] BPM 110
[参考項目] (例) エモいコード進行、歌メロの感じ
・楽曲の構成
(例) Intro - A - B - サビ- A - B - サビ- C - ラストサビ
・楽曲のBPM
(例) 各リファレンスから間をとってBPM 105
・楽曲のジャンル
(例) EDMにところどころHiphopを混ぜる感じ
・歌詞の内容
(例) 失恋をした後に立ち直る系
・各セクションのコード進行
(例)
Intro [F - G - Am - Am]
Aメロ[Am - Am - Am - Am]
Bメロ[Am - F - G - Em]
サビ[F - G - Am - Am]
・各セクションのドラムパターン
(例)
Intro [四つ打ち]
Aメロ [四つ打ち]
Bメロ [ハーフテンポ]
サビ [四つ打ち]
・メインにする楽器は?
疾走感のあるギター
・聞いた人にどう思って欲しい?
かっこいい!・
ここまで決めたらほぼ楽曲が完成したようなものです。
制作中に考えるより、事前にこれを決める時間を作った方が
その時間を含めても圧倒的に時短になります。
このシートはダウンロードできるようにしておきますので、
是非参考にしてみてください。
ちなみにこれを全て頭の中でできる方や、そもそも楽曲制作が早い方には向きません。
また楽曲を作りながら面白いサウンドを見つけていくスタイルの制作の方にも向きません。
しかし、几帳面で参考曲をしっかりと決めて作られる方にとっては、効果絶大でしょう。
最後に
今回は新しい試みとしてシートを制作してみました。
記事としてはなんだか2記事にしても良かった内容だったと思います。
(前半少し話が逸れちゃいました笑)
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
DTMerの皆さんへ
正しい音響環境で作業できていますか?
しっかりスピーカーで音を出していますか?
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ただでさえ音源プラグインやPCにお金をかけないと作曲なんかやってられないですよね。
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是非ご活用頂ければ幸いです。
改めて、お読み頂きありがとうございました。