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㊗全国100館以上拡大上映決定!『侍タイムスリッパー』奇跡!1館→100館

都内1館上映から、100館以上拡大上映!?

侍タイムスリッパーの好きな所

物語自体がまず面白い
いくらでも広げられるであろう「タイムスリップ」というネタ。
侍が現代でも名を挙げて歴史を変えたり、歴史上有名な侍を現代にスリップさせたり。でもそれはせず。その設定自体はまったく深堀しない。140年前から来たという原理それ自体を突き詰めることなく、やがては悲劇を迎える会津藩の侍にスポットを当てて、さらに斜陽となった時代劇。さらにさらにそれだけでは食べていけない斬られ役にするというのが面白い。

新左衛門はきっとある時点で悟ったのだろう。ここで言っても仕方ないと。
その結果、観客は新左衛門を侍と知りながら観て、新左衛門以外は(記憶喪失の)「役者バカ」としか見ていない。ある意味でシチュエーション漫才。

上記だけでも面白いのに

中盤で出てくるあの人に驚き。

映画って鑑賞後30分もすると、この作品はこれが目的でこうなるのだろうな。というだいたいの道筋の様なものが出来上がるが、それが中盤崩れる瞬間。それも納得の理由で。(タイムスリップに納得もなにもないが)
「普通」こうした場合は、「普通」ならあの人が出てくるよね。となんとなく思う物からずれていき、それが逆に驚きの展開に。
「崩れる」ではないか、道筋が変わる瞬間というか。
あのまま新左衛門だけで終わらせてもそれはそれで面白かったと思うけれども、あの人の登場でより見ごたえが出来た。