タイムループ×お仕事映画=感動!
「MONDAYS このタイムループ、上司に気づかせないと終わらない」
タイムループもの映画と言えば?
同じ時間を繰り返すタイムループ映画と言えば、何らかの失敗をその前に戻って、成功するまでひたすらやり直す。目的は世界を救ったり、テロリストの作戦を阻止したり、一人の女性が死ぬ未来を回避したり。
アベンジャーズ/エンドゲーム
ドクターストレンジ
ミッション:8ミニッツ
デッドプール2.
オール・ユー・ニード・イズ・キル
バタフライ・エフェクト
MONDAYSの舞台は弱小広告代理店。突然始まったタイムループに気づかないのは、頭の固い部長だけ。抜け出すためには、彼に気づかせるしかない!?という、凄いアイデア。その手があったかと膝を打つ。物語は会社員あるあるで、共感するところが多い。
特に上申制度の箇所。今だに「何」を言うかではなく「誰」が言うか。まあ、タイムループしていますよ!と誰が言ってもにわかには信じられないかもしれないが。そして、目的も世界を救う訳でも、テロリストの野望を食い止める訳でもない。部長に気づいてもらいループを終わらせること。そこが面白い。
せっかくタイムループしているのに、仕事の精度を上げる社員たち(笑)
同じ一週間を繰り返すなら、仕事なんて放って旅行に行ったり、美味しいご飯を食べたり、遊んだりすればいいのに彼らはしない(最初に気づいた2人はどうやらしたようだけれども)
とにかく頑張る。クライアントに向けた資料作成だったり、足りないスキルを身に着けるために頑張ったりと、真面目だけれどリアルだなと。そうそう、このループの良い点としては、頑張りは蓄積されるところです。
私も、多分ループしても現状維持で仕事をしそう。なぜなら劇中でもあったように突然、ループが終わり、新しい月曜日が来るかもしれないから。そう、なにせ定義があいまい。部長に気づかせればOKなのかの実は確証がない。
部長プレゼン大成功!これで解決!?
そして(実は3度目の)部長プレゼン、最高でした。何を言うかがもうわかっているから、先回りしてスライド投影。マキタスポーツさんの表情最高です。
原因と考えられるあれも破壊し、やれやれと思っていたら・・・?
ここからは劇場で確かめて欲しい。まさかさらに、ああいった展開があるとは思わず、想定外に2本映画を観た気分で最高でした。
タイムループ×お仕事映画=感動!
時間が繰り返されるごとに固まっていくチームとの絆に感動。特に大手の会社に転職すると決めていた主人公の吉川朱海(円井わん)が、最終的には今の会社に残ることを決めた部分はじんとくるものがありました。
めでたし、めでたし、と言いたいけれども。この広告代理店、若さと根性で成り立っている点もあり、決して良い会社ではないので、彼女のキャリアという点で正解だったかと言うと考えてしまった。
とは言え、仕事は一人でやるものではなく、仲間と作り上げていくものなのだと改めて感じられる作品でした。