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限界寸前のワーママが、「推し」との出会いで、自分の“好き“を取り戻せた話

わたしの推しは、自分で育てる「小さな自然」です。

シンプルなIKEAの棚に「小さな自然」を置くだけで、まるで "Casa BRUTUS" の表紙のような空間に変貌します。
夜のリビングの主役は、ライトに照らされた「小さな自然」。
世界一美しい「生きた」間接照明です。
小さなガラス水槽の中に水草の森があり、たくさんの魚やエビ、貝たちが元気に暮らしています。
その姿はもはや、小さな”地球”

これはいわゆる「ボトルアクアリウム」というアクアリウムの一種です。

まるで森の一部を切り取ったようなこのミニチュアの自然世界

時間のあるときはゆっくり、うっとりと水槽を眺めて感嘆のため息をつき、時間のない忙しいときにも、ふとボトルアクアリウムが目に入ると気分が和らぎ「よし、あともう一踏ん張り!」と活力をもらえています


ボトルアクアリウムで小さな自然を育てるようになってから、足掛け5年。

振り返ると、良いことがありすぎるのです。

  • ストレスが減って仕事も家庭もうまくいき

  • 健康になって見た目年齢がマイナス5歳になり

  • おまけにアラフォーなのに身長が2cm伸びて169cm になりました。

「小さな自然」からあまりに多くの恩恵を受けているので、私はいま全力で、この趣味世界を『 推して 』います

ここまで読んでいただいた皆様のなかには、アクアリウムについて、こんな印象をお持ちの方も多いのではないでしょうか。

「きれいだけど、水槽って管理が大変だから、私には向いてなさそう」
「よっぽど好きじゃないとできないよね」

でも、もしも、

そこまで推すほどの何かがあるなら、ちょっと話を聞いてやってもいいかも

と少しでも思っていただけたなら、ぜひ、私と推しのストーリーをご覧ください。

① “ボトルアクアリウム“という推しによって、窮地を救われた話

コロナ禍の転職・在宅勤務・保育園の休園…まさにストレス地獄

一度目の窮地は、5年前のコロナ渦でした。
タイミング悪くもコロナ禍の直前に、10年務めた会社を卒業し、異業界・新職種への挑戦を決めたばかり。

楽しみにしていたアメリカ本社での研修は即中止、自宅でのリモート研修に変更になりガッカリ…。

新しいチームのメンバーと、慣れない在宅勤務での業務開始
上司と初めてリアル対面できたのは、なんと入社して数ヶ月が経ってからのことでした。

担当プロジェクトはすべて「部門横断」タイプで、部署を超えた人間関係の構築が要(かなめ)。フル在宅勤務で一体どうやって進めていったらいいのか。

慣れない環境と慣れない業務に、困惑の嵐でした。

混乱に拍車をかけたのが、保育園・小学校の休園・休校

子ども二人が家にいる状態で新しい仕事を覚えざるをえない状況になり、

「これほどまでにストレスフルな環境があるだろうか。いや、ない」と、頭を抱えていました。

突然訪れた、メダカとの出会い

鬱々(うつうつ)と過ごしていたある日、社内チャットツールで「メダカが増えすぎて困ってるんだけど、誰かいりませんか?」という呼びかけを目にしたのが、転機になりました。条件反射的に手を上げて、メダカを10匹お迎えすることに。

こんなにきれいな輸送用ボトルを用意してメダカを分けてくださったN野さん、その節は本当にありがとうございました!


睡蓮鉢からアクア沼に落ちる

ベランダに睡蓮鉢を用意してメダカを泳がせると、その美しさとリラックス効果に驚き、あっという間に水中世界の虜になってしまいました。

ベランダに池が爆誕した瞬間。まさに「小さな自然」


アクアリウムの増加に比例し、ストレスが激減。身長も2cm伸びました

室内でもメダカを愛でたくなり、屋内水槽を作り
いろんな水景を作りたくなり、水槽が増え
あれ、一体何個あるんだろう…?
数えきれなくなり
なんということでしょう。
メイン水槽がさらに大きくなりました。
横幅60cmのスタンダードなモデルに、山岳風景を制作。
新しい会社で「水槽部」に入部。
部門の壁を超えて水景について熱く語り合う仲間ができました

夢中で水景を造っているうちにストレスはきれいに流されて、余裕が生まれてピラティスを始めたら身長が2cm伸び、かつてなく肌の調子が良くなって、アラフォーなのにミドサーと間違われるようになりました。(きっと忖度じゃないはず、きっと…)

仕事もうまく回せるようになり、入社半年後に日本法人の社内賞を個人で受賞・1年後にプロジェクトで受賞と、1年で2度も成果を評価いただけるまでになりました。

当時の仕事の内容はこちらのnote記事にまとめています

転職前に10年勤めた会社では、どんなに良い成果を出せても、「成果が出せるのは経験が長いからでしょ?取り柄はそれだけで、この業界でしか通用しない人材なのでは?もしも会社から放り出されたら、食いっぱぐれてしまうのでは?」という不安感がありました。それを払拭したくて挑んだ「未経験の業界・職種への転職」で、ちゃんと成果を出せた

「わたしには「再現性」のある専門スキルが身についているんだ。たぶんもう食いっぱぐれないぞ!」という安心感と達成感でいっぱいになりました。

そして「どこまでいけるか、自分の可能性を試してみたい」というチャレンジ精神がみなぎりました。

② 二度目の窮地で、再び推しの"ボトルアクアリウム"に救われた話

「40代の壁」での謎の体調不良

二度目の窮地は、それから3年が経ち、そろそろ40歳を迎えようかというある日に突然起こりました。

3日も寝込み、仕事を休まざるを得ないほどの片頭痛を皮切りに
様々な体調不良が襲いかかり、日常生活に支障をきたすほど・・・

「私の体は一体どうなってしまったんだろう!?」

思い当たるフシは色々ありますが、チャレンジ精神に任せて直近数年で色々やりすぎた結果、体が限界を超えて悲鳴を上げているようでした。

その時の家の様子がこちらです。

もっさり

仕事がうまくいくようになり、調子づいて新しい挑戦にのめり込むあまり、10個近くまでに増えたアクアリウムはほぼ放置、ちいさな地球ではなく“ちいさな腐海”と化してしまい、癒やしの時間は激減していました。


アクア沼が"腐海"化した原因を考察

二度目の窮地でも、「この不調を治すには「アクアリウムによる癒し」が最短ルートだ」と考えました。

でも、同じ失敗は繰り返したくない。

そこで、腐海にしてしまったプロセスを振り返りました。

忙しくなるとメンテナンスが面倒に感じ、メンテナンス頻度が下がる
▶ アクアリウムの見た目が悪くなる
▶ 見た目の悪いアクアリウムを見ても癒やされないので、そもそも水槽を見る頻度が減る
▶ ますますメンテナンスが面倒に感じる
(繰り返し)
▶▶▶ 腐海になる

我が家に腐海が生まれるまでのプロセス

一般的に普及しているアクアリウム手法のメンテナンス(ろ過フィルターの掃除・CO2の補給・週に1度の水換え)が現在の生活スタイルに合わなかったのが、腐海誕生の原因のように思われます。

「メンテナンスを続ける自信はないけど、きれいな水景には癒やされたい。いったいどうしたら…」


そこで思い出したのが、面倒なメンテナンスを大幅削減して、自然の生態系の循環をボトルアクアリウムで再現する、「小さな自然型」ボトルアクアリウムづくりの独自手法 (SONOメソッド)です。

  • ろ過フィルターもCO2添加も不要

  • 必要な機材はライトとヒーターのみ

  • お世話に必要な時間は毎日数分の餌やりと、週に1度の5-10分程度の水換え・水草カットだけ。

  • 時間が経てば経つほど環境が安定し、手間いらずに

以前、みようみまねで挑戦しましたがコツが掴めず、ボトルはあっという間にコケまみれに。すぐにあきらめてしまいました。

でも、これが今の私にぴったりな気がする。ぜひとも作りたい。


一度は失敗した「小さな自然」ボトルアクアリウムの秘伝を会得

「こうなったら、SONOメソッドを創ったSONOさんに、「弟子にしてください!」と頼み込もう」

というだいぶ無謀な思いつきで、数年ぶりにSONOさんのインスタを開いたらなんと、「SONOメソッドを学べるオンラインサロン開講」とのポストが目に飛び込んできました。

叩こうと思った門は、すでに開かれていたのです。
渡りに船とはまさにこのこと!

さっそく申し込み、 数多くのベテランアクアリストのみなさんと一緒に4ヶ月間みっちり学びながら、「小さな自然」づくりに取り組みました。

学びが深まるたび、以前は「失敗しやすいアンチパターンばかり」をやってしまっていたことに気づくのでした。

新たに立ち上げたアクアリウムは、いろいろな初期トラブルを乗り越えてきれいに元気に成長を続けています。過去の失敗経験とサロンでの学びの賜物です。

「小さな自然」として、無印良品のサイトに掲載されていても違和感がないくらいの完成度です(自画自賛)


体調回復!家族関係も過去イチ良好になった理由は「自分と家族に"勇気づけ"できるようになった」から


おかげで体の不調は治まり、アクアリウム仲間のお誘いで、あらたに「ベリーダンス」を習い始めるくらい元気になっています。ダンス効果で、今後ますます身長が伸びそうです。

限界突破の理由の一つでもあった家族の問題も解決し、それを乗り越えたことにより家族関係も過去イチ良い状態に。家で過ごす時間のほとんどが「癒やしのリラックスタイム」に変貌し、ストレスフリーな暮らしが実現できています。

短期間でここまで回復できた根幹は、アクアリウムづくりを通じて「自分と家族に"勇気づけ"できるようになった」からです。

アクアリウムづくりと並行して「アドラー心理学」の勉強をしていて、その中にある「セルフトークを意識する」を学んだときに、点と点が結びつきました。

セルフトークとは、自分の心の中で無意識に行っている独り言や内なる対話のことです。

例えば、
• 失敗したときに「なんでこんなミスをしたんだろう…」と思うのもセルフトーク。
• 逆に「この経験から学べば、次はうまくいく!」と考えるのもセルフトーク。

人は 1日に6万回以上 の思考をしていて、うち約8割が批判的な内容とも言われています。東アジア圏の人や、女性は批判的なセルフトークをする傾向が強いそう。

(つまり、"日本人女性" は世界的にみてもかなり批判的なセルフトークが多そうです…)

以前は、SNSで華やかな水槽を眺めては「自分はなんて下手くそなんだろう…」と落ち込んでいました。しかしサロンで、大ベテランのアクアリストも、たくさんの失敗を経て技を磨いてきたこと、現在進行系でたくさんの課題に挑戦していることを肌感を持って知ることができ、

「失敗って、恥ずかしいことじゃないんだ。むしろ、挑戦していること、失敗から学ぼうとする姿勢って、すごくかっこよくて好きだな」

と、エセポジティブではなく、心からそう思えました。

すると、こんな好循環が生まれます。

失敗しても「挑戦の証」と自分に声かけできる
▶ 失敗を乗り越え、ボトルアクアリウムがきれいに成長する
▶ 「え、だれがこんなきれいな景色を作ったの…?自分だ!すごい、天才すぎる!」と勇気づけのセルフトークが増える

ボトルアクアリウムによる「勇気づけ」の好循環

仕事のスキルや人間関係と異なり、ボトルアクアリウムは好調・不調が目に見えてわかります。とくに美しい水景を見られたときの達成感・自己肯定感の上がりっぷりには凄まじいものがあります。

家の中で美しい水景を頻繁に目にすると、批判的だったセルフトークが、ポジティブな "勇気づけセルフトーク" に変わっていきます。一日の多くの時間を勇気づけの言葉に包まれることで、ストレスフリーな思考になれます。結果として、自分の心身が健康になり、周囲にもポジティブな影響を与えられるようになるのです。


推しを推し続けたいなら、「推しを推す仕事」を創っちゃえばいいんじゃない?

そんなわけでわたしにとって、推しの"ボトルアクアリウム" は健康のバロメーター。並々ならぬ感謝の念を持って、大切に育てています。

しかし持ち前の好奇心の強さが裏目に出て、しょっちゅう他の推しに浮気してしまう性質があることから、趣味の位置づけのままだとまた「推し変」し、再び "腐海" を生み出してしまい、不健康になる可能性も否めません。

だったらいっそ、

この素晴らしい癒やしの創造プロセスをテーマに、仕事を創っちゃえばいいんじゃない?

と思い至りました。

直近数年の仕事でのチャレンジは、「世界にイノベーションを巻き起こし、数十億、数百億、果てはもっと大きな事業規模を目指す日本のスタートアップ企業で、自分がどこまでできるか?」を試すものでした。

結果としてわたしが関わったのは、事業が誕生する瞬間からつかまり立ちするくらいまでの短い期間でしたが、世界トップレベルに難しい事業の"出産" に関われたことで、あたらしい仕事をつくる事に関する感覚が、いい意味でまだちょっと「バグって」いるのかもしれません。

これまでずっと、"気力と根性と勢いで体当りし続ける作戦" でなんとか前に進んできましたが、今回のことで、「このアプローチはもう続けられないな」と悟りました。

当面は自分の健康と家族との時間を最優先したいので、自己資金でできる範囲での手探り段階ですが、第一弾としてボトルアクアリウム制作ワークショップを開催します。アクアリスト仲間にたくさん拡散いただいたり、東京のはずれでの開催にも関わらず公開数日で半分も席が埋まるなど、すでに嬉しい反響が出はじめています。

2/16時点、まだ残席あります!(お申し込みはこちら

こういった活動とその発信をきっかけとして、初めて開催される総合アクアリウムイベント」への登壇 が決まったりと、さっそく活動の幅が広がっています。

参加者の方からどんな反応が得られるか、この試みがどう進化していくのか、自分自身が一番楽しみです。


③ ボトルアクアリウムは “人生の伏線回収“だった

わたしが心の底から「小さな自然」を愉しめている理由は、私自身のバックグラウンドとも深く関係しています。

高校時代、長野県の演習林で体験した「植生遷移」に感動し、植物生態研究者を志す

母校の筑波大学には、35ヘクタール(東京ドーム 約7.5個分、上野公園の約3分の2の広さ)もの広大な実験所があります。

この実験所では、2泊3日で本格的な森林研究を体験できる、高校生を対象とした「公開講座」が開かれていました。5歳の頃から自然に興味を持ち、高校の理系コースに進学したわたしは、生物学の先生の紹介でこの講座を知って即「行きたいです!」と立候補。当時から植物の生存戦略の研究をしていたことも後押しし、念願かなってこの講座に参加できることになりました。

そして様々な研究活動を体験し、一番心に残ったのが、「植生遷移」でした。

植生遷移(しょくせいせんい)とは?

植生遷移とは、ある場所の植物の種類や構成が時間とともに変わっていく現象のことです。たとえば、富士山の麓にある「富士の樹海」は深い森として有名ですが、噴火の直後は溶岩だらけで草一本も生えていませんでした。
そこに少しずつ苔や鳥の糞などが溜まっていって、周辺の木々の種子が運ばれ、現在の森に成長していったのです。

富士山の最後の噴火は1707年の宝永噴火(約320年前)ですが、その後、森林が回復するまでには 数百年〜1000年かかるとされています。つまり現在も回復の途中なのです。

富士山の火山灰や溶岩の上では、植物が生えるのが非常に遅いですが、次のような遷移が見られます。

1. 噴火直後(0〜数十年)
• 何も生えず、黒い溶岩や火山灰の大地。
• 風で飛ばされたコケや地衣類(ちいるい)が最初に定着する。
2. 100年後くらい
• 少しずつ土ができ、ススキなどの草が生える。
• 低木(カエデやツツジ類など)が増えてくる。
3. 200〜300年後
• 針葉樹(シラビソ、コメツガなど)や広葉樹(ブナ、ミズナラなど)が生える。
• 現在、富士山の標高1000〜2000mのあたりでは、かなり森が広がっている。
4. 500年以上かかる?
• 富士山の環境は厳しいため、完全な極相林(安定した森)になるにはさらに数百年〜1000年かかると考えられている。

富士山の植生遷移の進み方

このように、植生遷移を「同じ場所」で観察しようと思ったら膨大な年月が必要です。
しかしこの演習林では、もともと牧草地であった敷地を、牧草地のままにする「0年ゾーン」、刈り取りをやめて植生遷移を進ませた「50年ゾーン」、もともとあった「80〜100年ゾーン」といった感じで、わずか数十分の散策で、百年以上の植生遷移を体感できる作りになっているのです。

菅平高原実験所のウェブサイトより転載(https://msc.tsukuba.ac.jp/field-facility/fld-01/)

手前には毎年刈取りによって維持している草原、その奥に、1970年頃の刈取中止頃から天然更新によって成立したアカマツ林、同様に1945年頃からでき始めたアカマツ・落葉広葉樹混交林があり、さらにその奥に、薪炭林が伐倒された後に切株から萌芽更新した林齢80年以上の落葉広葉樹林があります。幅広い遷移段階によって、高い生物多様性が支えられています。奥に進むにつれ、どんどん遷移経過年数が増えていき、さながらタイムスリップのようです。

菅平高原実験所のウェブサイトより引用(https://msc.tsukuba.ac.jp/field-facility/fld-01/)


「合格確率は "血を吐く努力をして1割"」と言われた志望大学に奇跡の現役合格

植生遷移の雄大さに感銘を受けた高校生のわたしは、「ぜひともこの大学で勉強したい!」と燃えました。

担任の先生からは、「一般入試での合格確率は "血を吐く努力をして1割"」と断言されましたが、めげませんでした。植物の生存戦略の研究で学年優勝した実績を武器に、AC入試で無事合格

大学入学後は、毎年夏休みには全国各地の森林・海洋実習に参加し様々な生物の生態を学び、卒業研究では研究所に飛び込み営業してもっとも関心のあった植生遷移に関連あるテーマの研究に携われることになりました。

研究者の道を断念するも、出会いの連鎖で再び「自然」と向き合う

全国の研究者とコラボして研究に没頭する日々はとても楽しかったのですが、英語論文を書くのがどうしても苦手で「研究者としては食べていけないかもしれない」という不安が払拭できず、博士課程への進学を断念。

研究以外で一番好きだった「Mac」の会社に入社するも、やはり研究の世界が忘れられず「研究者向け論文検索データベース」の会社に転職。

大学教授とのコラボで「論文が書けるようになる講座」を企画・開発できたことで、論文が書けなかった後ろめたさを10年越しに克服できました。

「もう思い残すことはない」という思いで、異業界・新職種への挑戦を決断。「小さな自然」のアクアリウムと出会ったのは、そんな矢先のことでした。

博士課程への進学を断念して以来、「研究者になれなかったわたし」は、もう、自然と深く関わってはいけないような気がしていました。

仕事で自然と関わることができず、「研究者になれなかったくせに」という内なる批判が邪魔をしてピュアな自然愛好家にも戻れず。自然に対するスタンスをどう取ったらいいか、わからなかったのです。

でもアクアリウムの世界で小さな自然を作っていく中で、子供の頃に自然に興味を持つきっかけになった「きれいだな」と思う気持ち「どうしてこうなっているんだろう?」という好奇心がメキメキと復活していき、それがわたしは本当に好きなんだな、ということを思い出せました。

ピュアな自然愛好家として関わればいいじゃないか。別にだれに馬鹿にされても、わたしはわたしの好きなことを、好きなようにやってやる。

そう吹っ切ることができ、生きるのがラクになりました。

今後の野望|ボトルアクアリウムを通じた探求の場「myPØD - 「好き」をみつけて磨くラボ」を運営したい

そんな思いから、わたしはこれからのライフワークとして、ボトルアクアリウムの制作を通じて、自分の「好き」をみつけ、自分なりに探求していく研究室のような場所を作っていきたいと思います。

ここまでお読みいただいた方にはお分かりの通り、わたしはかなり年季の入った生態系オタクです。でも、ボトルアクアリウムを楽しむ方々の中で、ここまで生態系に特化した変態なのは多分全体の5%くらいではないでしょうか(もっと少ない?)

熱帯魚、植物、きれいな水景、インテリア。好きなテーマは多種多様。
そしてその好き度合いも、経験年数も人によって様々です。

同じ手法で制作していても、どんな部屋で・どんな人が・どうやって育てるかで、全く異なるボトルに育つのが、本当に面白い。

好き度合いが高かったり、経験年数が多いほうが上、なんていう上下関係は一切ありません。好きなことを、好きなようにやればいい。

でも好きなことって、1人で黙々と探求して「これだ!」というものが見つかったとき、だれかにシェアしたくなりませんか?

スタートアップ界隈でよく聞くこんな言葉があります。

Fast Alone, Far Together

色々な解釈があるようですが、「一人だったら、早く行けるかもしれないけど、みんなと一緒じゃなければ遠くに行くことは難しい」が特に好きです。

ぜひ一緒に「好き」を磨いて、遠くまで行ってみましょう!

ワークショップでお待ちしています!(お申し込みはこちら

「面白そうだけど、いきなりアクアリウムを作るのはハードルが高いなあ」と思われる方は、ぜひ、こちらの「総合アクアリウムイベント」にお越しください!

アクアリウムに関わる様々な分野の、心優しく面白い変態の方々が勢揃いして、推しを推し倒すイベントです。

「どっちも参加できないけど、なんか面白そうだから見守ってみたい」という方は、ぜひnoteはじめ各種SNSでフォローいただき、今後の活動を応援いただけたら嬉しいです。

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ボトルアクアを推してみたいという方々とお会いできる日を、楽しみにしています!

長文をお読みいただき、ありがとうございました。

▼ ボトルアクアリウムがある生活を疑似体験できる「ルームツアー」のリールです。よければぜひ併せてご覧ください!

ベリーダンスが上達した暁には、“踊りながら水草植栽”編 を掲載する予定です。

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澤 綾子
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