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利他のこころー自分の受け取り方一つで世界はプラスに見えてくる

「利他のこころ」を学ぶことで、人生におけるあらゆる困難が、自分を成長させてくれる存在に感じられ、前向きに行動できるようになる。

「相手は自分を思ってくれている」という発想の転換

昨日の柔道稽古では肩固めからの足ぬきをやりました。稽古に来ていたのは12名、30秒間で受けと取りを交代して、総当たりでそれを11回繰り返すというなかなかハードな内容でした。

その中で、相手が本気になったときに、自分の足が抜けないことがありました。夜、家に帰った後に、「なんであいつあんなに強く締めてきたんだろう」「もっと相手のことを考えてほしい」などという気持ちがわいてきました。

しかし、稽古で相手(取り)に上達してもらうためには、受けがしっかりと技をかける必要があります。いい加減なかけ方では、取りの上達につながりません。僕はその人に比べると、柔道経験も長く、相手にとっては全力であたっても大丈夫だろうということもあったと思います。そこで足を抜くことができなかった私の未熟さの方に課題があったのです。

ここに、相手が自分を思ってくれていると考える発想の転換があります。

自分の受け取り方で、世界は変わる

社会人生活の中でも、上司から叱られたり、理不尽と思えるような境遇にさらされるということがあると思います。しかし、「利他のこころ」が理解できていると、「あんなに厳しく叱ってくれたのは、自分のことを思ってくれているからだ」「今の試練は自分が成長するためにあるんだ」と、全てのことが、自分にとってプラスに思え、前向きに取り組むことができてきます。

個人主義、自分さえよければそれでいいという風潮の社会にあって、柔道の根本である自他共栄、とりわけ「利他のこころ」ということについて、昨日の稽古は思い出させてくれました。

これからも「利他のこころ」というものを社員や取引先と一緒に柔道の稽古を通じて学んでいきたいと思います。

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松坂 晃太郎  / MATSUSAKA Kotaro
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