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水が入れ物に沿って形を変えるように、白衣を着れば心も美しくなる

コップに入れた水が「入れ物」に沿ってその形を自在に変えていくように、その人のこころも、着ている服によって良くもなり、悪くもなり、変わっていくのだと僕は思う。

白い道着へのこだわり

一日、いろんなことがあっても、人生でどんなにつらいことがあっても、柔道着を着て畳に立つと、こころが楽になる。

空手、遍路、滝行、石鎚山、そして柔道と、僕は白衣(白い道着)にこだわってきた。

高校3年のころは空手。登校拒否からこれで脱出
大学へ入って、祖父の形見を身につけて始めた遍路
父が倒れたころに滝行をしていた
地元の石鎚講へ入っていたころ
そして、36歳から今まで続けている柔道

白衣を着ると、心がひきしまる。「過去はゴミだ」と言った人がいた。白衣を着ると、今までの自分が全部捨てられて、心の中まで真っ白になったような気がする。

そして、白いものは、汚れが目立つ。汚れが目立つからこそ、こころの中のあやまちまでもが、そこに見えるような気がする。実際、白衣を身にまとって歩き遍路をしていると、とても悪いことなんてできないような気がするから、不思議だ。

人は衣装で変わって見える

柔道場に、白い柔道着を着て集まった社員や取引先の社長さんは、いつもスーツや作業着を着ている彼らとは、全く違って見える。

同じ服で集う場所には、会社の会合なんかもあるけど、ダークスーツばかりの集まりは、はたから見ていて葬式にも見えなくもない。やっぱり同じ服を着て集うのは、やっぱり「白」がいいと思う。

水が入れ物に沿ってその形を自在に変えていくように、その人のこころも、着ている服によって良くもなり、悪くもなり、変わっていくのだと僕は思う。

銀行などの取引先も稽古に参加している

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松坂 晃太郎  / ヒロボー 代表取締役
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