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合気道で考える「人類はみんな家族」のもうひとつの可能性
合気道の開祖は「合気道とは世界人類を一大家族として和合させる道」だとか言っている。
こうして字にすると何やら宗教的かつご大層なことのようだけど、考えてみると別にそんなに難しいことじゃない。
そもそも家族だったからなんだっていうんだろう?
家族でも争う
どこの世界もそうであるように家族同士、兄弟同士で骨肉の争いをすることはザラにある。
つまり別に家族だからといって仲が良いとか、平和だという話にはならない。
人類最初の殺人も兄弟だって聖書に書いてあるし……。
神話における神や神の子だって家族でゴタゴタするし、むしろ身内だからこそ愛憎が深くなることもあるくらいだ。
家族はつくれる
「人類はみんな家族だ」という思想は要するに今まではパワハラクソ上司だったものがパワハラクソ親族になるだけである。
昔は「社員は家族」とか言ってたらしいし、ヤクザだって親子盃や兄弟盃を交わす。
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結局はそういう組織でもパワハラだとか虐待だとか色々なことが起こるわけで、それは別に家族だったとて変わらない。
関係性が親だろうと上司だろうと、クソであることも、あるいはいい人であることも別に変らないのだ。
家族の関係性が様々なように、人が集まって集団を形成するということは家族をつくることと特に違いはないくて、家族は集団の別の言い方みたいなもんじゃないだろうか?
家族で和合する
合気道がいう「人類一大家族」というのは「家族だから仲良し」みたいなことではないと思う。
家族になったり、家族をつくったりするというよりかは人類はもともとひとつの家族だと認識することに意味があるのだ。
人類の祖先をひたすら遡っていけば最終的には1人の人間に行き着くと言われている。
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みんな一億年くらいもどれば同じ祖先に行き着くし、もっと戻ればだいたい同じ生物から生まれていることになるだろう。
DNAはだいたい共通してるらしい。
家族も人類も技もすべてはひとつ
どんなに無数に枝分かれしていったものであっても、元を正せばひとつのものから生まれているというのが合気道の考え方のベースだ。
つまり「なんでも、もともとは一つ」だという合気道の思想が「人類一大家族」なのだということ。
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合気道の技にしろ考え方にしろ、無数にあるように見えて実はひとつのものから産まれている、それを実際に証明していくことが合気道の「人類一大家族」だ。
という解釈もできるよね。
そんなわけで、さあ合気道をはじめよう。
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