20240323 推しの魂が宿るもの
問 あなたの「推し」の私物を1つもらえるとすると何をもらいたいですか?
私は「推し」という感覚の人はいませんがファンのアーティストはいて、その人から何をもらいたいかと考えたら「楽器」がまず最初思いつきました。でも私は楽器を全く弾けないので、弾ける人がもらう方がよいよな…と。
昔は小説家や漫画家やシンガーソングライターになりたかったので「創作」ができる人には憧れがあり、「どのようなプロセスで創作をされているのか?」には関心が高いので、文学館で生原稿をみるのは好きだったり漫画家のネーム用紙を見たり生原稿をみたりするのも大好きです。そのため、もし私がもらえるとすると「アイディアメモ」とか「ネタ帳」みたいなものが一番欲しいだろうなあと思います。
しかしまあ一般的には「推し」には恋愛の感情を覚える人が多いと思われるため、欲しいものとしては「服」だとか「汗を拭いたタオル」とかを欲しい人の方がおおいのだろうなあと。そうしたものは「推しが触れていたもの」であり、そこから「生身の推し」を感じ取れると思えるから欲しくなるのではと思います。
しかし、実際に「推し」が一番触れているものとしては、眼鏡や指輪やアクセサリーなど、そしてその次にはスマホ、そしてその次は小説家ならキーボードとマウス、漫画家なら液タブかペンタブとかになるだろうなあと。
でも、例えば推し小説家から愛用の眼鏡をもらえたらそこからその人の生身の命を感じられて「ほう~」っという気持ちになれると思うのですが、マウスをもらえたとしたら、家宝として大切に保管すると思うのですが、ただ飾っておくだけで、それを手に取って作家の生身を感じることはできないだろうなあと思います。
~~という自伝的な作品で作者が最初の投稿作品が入賞したかを確認するためにメールを開く際に震える指で左クリックしたといわれたときのマウスです!って言われても、そのマウスに崇拝心のようなものが出てくるかというとあんまりないかもしれないなあと思います。
でも、小説家が執筆に使っていた万年筆ですとか言われるともっとずっと「ほう~」と思えるような気がします。
私のこの感覚が私だけのものではなく、結構他の人にも共通するのであれば。パソコンやその周辺機器にはあまり魂のようなものが宿らないように思われているのだろうなあと思います。
このあたりでも「推し」と関係なく、身内がなくなった時などで遺品を処分できるかについての心理にも関係するのかもしれませんね。故人のスマホやパソコンなどは処分できるのかな…個人情報を見られたくないであろう故人の気持ちの尊重と何かのかけらを探してしまいたい気持ちの葛藤があるだろうから、いっそ初期化して中古として売りたい気持ちもでてくるかもしれませんが、初期化するとこでスマホの中に残っていた故人の軌跡が消えることもいやで…ということで電源を入れず取っておいて、十年くらいして電源入れてみたら入らなくて、残念に思いつつほっとしたりもするのかもしれないなあと。
ちなみにここまで書いてふと昔見ていた『超人機メタルダー』の主題歌の歌詞で「コンピューターに天使は宿る」というのを思い出しました。
で、何の気なしにCiNiiでメタルダーを調べてみると63件!なぜそんなに???と思ったら「メタルダンスユニットBABYMETAL」とか「メタルダスティング」とかの用語でメタルダーではありませんでした。
でも、以下の文献で「メタルだんじり」の存在を発見!全然関係のない話から最後は祭心理学に戻ってこれました!
【書誌情報】
佐藤 桂 2017 メタルだんじりの設計・製作. 近畿能開大ジャーナル : 近畿職業能力開発大学校紀要, 25, 2, 39 – 42.
https://cir.nii.ac.jp/crid/1523388080930518400
メタルだんじりはぜひとも見たかったのですが論文のpdfはみつけられませんでした残念。なので某先輩メタルだんじりの共同研究をしましょう!
タイムリミット!タイムリミットが近いのでとりあえずこれにて本稿を示させていただきます。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?