20240325 席を譲る心理
本日とある駅で8席ほどしかない椅子にスポーツをしているのであろう体格のよい高校生が長い足をど~んと伸ばして座っていて、そこから少し離れたところに杖を突いた老人が立っているのをみて、援助行動の心理学を思い出しました。
こうした現象に対して、これまでは「共感性の欠如」などが主張されていたと思いますが、なんというかこういう状況って他者の気持ちを慮れないのではなく、自身の大変さの見積もりが課題だから起きるのではと思ったりします。
菅原健介・薊理津子・幸田紗弥華・小城英子 2009 電車内における座席の譲与行動の規定要因(1). 日本心理学会大会発表論文集, 73, 2PM017 - 2PM017.
上記の大会発表の要旨では「譲って迷惑がられたら」「不要と言われたら」という要因を躊躇要因として検討していますが、最近の若者は疲れすぎていて「私の方が疲れているから」という考えで譲らない人も多いのではと思います。
ってちょっと予定の時間を過ぎて呼ばれてしまったので本日はここまでとさせていただきます。