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20240914 アイスブレイクが苦手な心理
アイスブレイクってご存じでしょうか? 私も詳しくはないですが、グループワークなどをする前にメンバー同士の心の壁を取り除くために行われる小活動といった感じでしょうか。
私はグループワーク自体は好きなのですが、その前に導入されるアイスブレイクが苦手なのですよね。全く知らない人同士でグループ組んで自己紹介をするなどは平気なのですが、職場の研修などですでに見知った相手とグループを組んだ状況などで「では趣味について話してください」とか言われても何を自己開示すればいいのか悩みまくりますし、「横一列に並んで大きなウエーブを作りましょう!」とか前の職場でやらされた時などは心の中の自分は絶対零度になってしまっておりました。
こうした「アイスブレイクが苦手」であるのはどういったパーソナリティが絡むのかなあ、一般的にはBig Fiveの外向性や協調性あたりと関係があるように思われそうだけど、それよりはむしろおそらく操作性と被操作性あたりが関係あるだろうなあ…などと思って、CiNiiで「アイスブレイク」でまず調べてみると186件でてきました。
で、ざ~っとアイスブレイクに関する研究を流し見してみて、その掲載紙をみてハタと気づきました。「心理系の雑誌はほぼない」
試しに「アイスブレイク 心理」で出てきたのは4件のみになり、その掲載紙も「大学体育スポーツ学」「日本教育工学会」「工学教育」「人間・植物関係学会」であり心理学という名前がついていない雑誌なのですよね。
これ、調べてみて初めて気づきましたが、「心理学者はアイスブレイクという言葉を使うことが少ない」のかもしれません。
アイスブレイク自体を取り入れている心理学者は多いと思いますし、私自身グループを決めるときなどに「誕生日順に並んでください~。」とか言ってバースデーライン作ってもらってそれでグループを組んでもらうことはあります。
でもなんか「アイスブレイクです!」みたいな感じでアイスブレイクを重要視するのはもしかすると心理学というよりかは「心理学と近い分野」の方が多いのかなあと。
今日はもう時間ないのでこの現象自体を書いて終わりにしますが、「アイスブレイク」という概念の各学問分野での扱われ方や重要視のされ方の違いなどを検討してみるのも面白いかもなあと思いました。