見出し画像

「良い大人なんだから」の「良い大人」とはなんなのか?

「良い大人」とはなんなのでしょうね。

「大人」だったらアレはやるべきで、コレはやるべきでないみたいな明確な決まりごとはないのに、社会は型にはめ込もうと圧を加えてきます。

「”良い大人”であれば水商売ではなく、安定した職に付き、ある程度年齢を重ねれば所帯を持ち子供を育てる。もっと落ち着くべきだ。」

小さな頃は誰も教えてくれないことなのに、何故か暗黙のうちに存在している「良い大人像」に日々拷問を受け、殺され続けている人々がこの日本には結構いると思います。

言い過ぎだって言うな。もはや現実は過酷だ。
なり損なった自分と理想の果てで実現したこの自分を捨てることなかれ。
(amazarashi「フィロソフィー」より)

ずっと自分で取り繕って生きていくのは非常に苦痛です。

以前とある研修で「自己責任」だの「ポジティブシンキング」だののセミナーを受講させられました。その実は社会にに迎合しろよ、組織に適合しろよっていう教化プログラムなわけですが、ハブられたくなかったのでしっかり頑張りました。

結構辛かったですね。

とことん自分に負荷をかけた奴は強くなるし結果も出ると世間は言います。それは多分正しい。

ですが実際は結果を出せた奴だけが目立っているにすぎないのだと思うのです。

自分を殺して追い込んだけど結果が出なかった奴はどこへ行ってしまったんでしょうかね?泣く泣く諦めて別の道に進めたかもしれませんし、あるいは死んだかもしれません。

人類はいつまで人間関係を持って生きていかなければならないのか?
人類はいつまで労働をしなければならないのか?
人類はいつまでイデオロギーに苛まれて頭を下げて生きていかなければならないのか?

「死は救済」なんて言葉、フィクションだけで出てくるイタい言葉だと思っていました。でも最近は実際そこまで間違ってないと思ってます。

僕らがのたれ死んだってその頃には忘れるくせに
信じてるも愛してるもオーナメント巻いてる空洞空洞
(amazarashi「空洞空洞」より)

眠りについてそのままもう2度と目を覚さないなんて言うラストは案外ハッピーエンドなのかもしれないですね。

「いや、死ぬ前に世界に一矢報いたい」ということであれば反抗するのもアリです。

例えば人里離れた山や小さな島に移り住んで、自分しか知らない全人類のための暮を建ててみるのはどうでしょうか。

私はいつかやってみたいと思ってます。

「全人類の墓」

葬ってやりましょう。

繊細さゆへ僕等武装蜂起
劣勢からくつがえし掴み取る勝利
かつての栄光 梱包しても宛先不明
過去未來僕ら対せかい
(amazarashi「ぼくら対せかい」より)

以上、「amazarashiリスナーの頭の中」でした。

本記事に載っている歌詞の曲は全てアルバム「地方都市のメメント・モリ」に収録されています。いくつかはYoutubeにもあるので是非。



この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?