終末を描いた作品紹介【2】 映画「2012」
終末を描いた作品は多くありますが、日本社会全体においても古来より「来る終末」に恐れを抱いてきました。
20世紀末には「ノストラダムスの大予言」なんてものがありましたが、2012年にも同様の話が世間を賑わしていたのを憶えているでしょうか?
2012年は古代マヤ文明で暦が途切れる年であり、ノストラダムスの予言も実は12年遅れだった・・・のような都市伝説が結構当時流れましたね。
そんな世情を汲んだ作品としても持て囃されたのが本作。2009年に日本で公開されたローランド・エメリッヒ監督の「2012」です。
エメリッヒ監督といえば「インディペンデンス・デイ」がもっとも有名な作品で、終末パニック映画には定評のある方としても知られています。
本稿ではそんな「2012」の魅力についてまとめています。
「ノウイング」や「アルマゲドン」「ザ・コア」がスキな方には絶対刺さる作品なので是非チェックしてみてください。
映画「2012」の世界観とココスキポイント
インディペンデンス・デイでは宇宙人が攻めて来ていましたが、本作は地殻変動により終末がやってきます。
その事実をひょんなことから掴んでしまったジョン・キューザック演じるジャクソンが、終末から家族を守るためにあらゆる手を使って奮闘するのがこの作品の大まかなストーリーです。
この監督作品が好きならもはやおなじみなのですが、相変わらずご都合主義なところや、「え、なんで今死んでしまうん?」といったところもあります。
ただ後味の悪くない爽快感とスリリングを十二分に味わえる作品なので、そういった部分を加味しても十二分に見る価値はあると思いますよ。
ココスキポイント1
ドッタンバッタンしている映像が非常に良い
この映画のもっとも評価されているポイントでもあるのですが、なんと言っても「映像の迫力」は目をみはるものがあります。
まさに今自分が終末に相対しているのではないかと思わせてくる没入感を得ることができ、それを運とセンスで生き抜いていくシーンは非常にアツいです。
例えるならディズニーシーのアトラクション「センター・オブ・ジ・アース」に乗っているかのような気持ちになるでしょう。
しかもそういったシーンが1つだけではなく何回もやってきます。
私がスキなシーンだと大地震が発生し高層ビル群のあるダウンタウンが崩壊する中、必死に主人公のジャクソンが車を運転する場面。
もしくは迫りくる崩落の中でなんとか飛行機を離陸させようと奮闘する場面(これは2つあります)。
思い出しただけでも胃がキューッとなります。
字面だけでもワクワクしてきませんか?
ココスキポイント2
劇中でしっかり世界中の都市が描かれておりアメリカ全振りじゃない
終末を描いたハリウッド作品はどうしても舞台がアメリカ合衆国になりがちです。
こればっかりは仕方のないことですが、とはいえ地球規模の終末を描いている以上その全体像を示すにはアメリカ合衆国だけでなく全世界が同時多発的に崩壊の危機に瀕していなければおかしいわけで、そのあたりも描いて欲しいですよね。
本作ではその点しっかりしています。
アメリカ合衆国内だけで全部完結しません。
世界中の優れた学者が協力して危機を予測しますし、世界中の有名なランドマークが壊れていく様も描かれ絶望感が増しています。
良い意味でハリウッド作品っぽくないとも言えるかもしれませんね。
まとめ:ハラハラスッキリ系終末映画作品「2012」
最後にこの作品全体に対しての感想を一言でまとめると見出しの通り「ハラハラ」と「後味スッキリ」な作品に仕上がっていると言えるでしょう。
映像の迫力と世界滅亡の絶望感をしっかりと表現しているまさに「終末系」の作品です。
2012年に結局世界は滅びませんでしたが、この作品が世に出てくれて出会わせてくれたことについて古代マヤ文明に感謝を示したいと思います。
気になった方は是非。
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