新規事業担当としての既存事業との付き合い方
こんにちは。
今日は先週下記の投稿について、もう少し具体的に書きたいと思います。
長年グローバルで大きなシェアをもつ事業部門内で新規事業を
推進してきた経験から、
強い事業を持っている会社、組織内で新規事業をこれから進めていく方の
参考になればうれしいです。
(企業内でも、新規事業の独立した組織で活動できる場合は、
ここ述べる心配は不要かな、と思いますが、
事業成長期に直面する可能性があります。)
まず、企業内でも、スタートアップでも0→1を生み出すうえで
やるべきことは同じ。
ユーザに向き合い、issueからsolutionを生み出す。
様々なイノベーションや新規事業に纏わるセミナー、書籍などは
とても参考になりました。
では、異なるのは何か。
それは、事業開始までの評価基準とプロセスです。
既存事業をもつ会社、組織では、保有する事業を育て上げてきた過程で
作り上げてきた業務プロセス、社内規定、そして風土があります。
それらが、スタートアップでの進め方、判断基準と合わない、
ということがどうしても発生します。
たとえば、アイデア/試作品の情報公開、品質基準、投資/収支の基準など。
新規事業の検討を進めるうえで、教科書的なことができない、という
課題に多く直面します。
では、この課題にどのように対処していくのか。
私は3つの方法で打開してきました。
1.社内のやり方、ルールに合わせる。。
2.社内のやり方、ルールの解釈を変える。
3.社内のやり方、ルールを改定する。
前者ほど、早く進められますが、
後者ほど、提供するソリューションの質を上げられます。
実際はこのどれかを行うのではなく、併用しながら進めてきました。
既存事業で培われてきたルールを活用すれば、強みになり、
活用できないと弱みになる、ということです。
新規事業では、経営幹部から「既存事業を忘れてゼロベースで」
という発信が多くあり、進めていく過程で上記課題に直面すると、
どうしてもネガティブな気持ちになりがちです。
スタートアップ企業の場合、ルールがなく判断は早くても、
ルール、プロセスがないので、作りながらになるのに対し、
ルールに乗っかれば早い、という強みに考えられることが、
企業内での新規事業担当に必要な要素と感じています。
既存事業とうまく付き合っていくことが、
新規事業をより加速させることにつながる、
ということを頭の片隅におくだけで、
課題解決の選択肢が増えると感じているので、
参考になればうれしいです。
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