巨人たちの星(ネタバレあり)

ジェイムズ・P・ホーガンの、「星を継ぐもの」からの三部作の最後の作品、短い通勤中にちょっとずつちょっとずつ読み進めてやっと読了(5か月近くかかり)。まず「星を継ぐもの」がめっちゃ面白い!とアトロクで言ってて、そういえば実家にあったなと思ったらやっぱりあったので持ってきて読んで、なるほどめっちゃ面白い!となって、難しいところも正直多くて、なんか理屈っぽい説明が長く続くところはよく分からず読み飛ばしてたけど、そこが作者は書きたいところなのかなぁという感じがして、ノリノリで書いてる感じ、でも分かんないのでやっぱり読み飛ばしてしまったけど、月面で見つかったすごく前の人間?チャーリーについての謎をあれこれして解いていく、っていう、のが超面白い・・・と書いても面白さ伝わらないけど・・面白い・・。物語冒頭のシークエンスと、途中で解読されるチャーリーの手記が、物語をぐっと物語らしくしている。ハントや他の登場人物の描写は、続く2作に比べてあっさりしている。三部作と知らずに読んでいて、あれ、続くの?!?!ってなって、アマゾンでポチる。

2作目「ガニメデの優しい巨人」異星人出てきちゃった!謎を解きながら異星人や他の星に思いを馳せる一作目の方が好きだったな・・・

それで今作「巨人たちの星」登場人物が多くて覚えられない・・・実はこの人が!って感じで出てくるけど、誰だっけ?!ってなってしまう・・・なんだか政治的な策略的な話が多く、人物描写は1作目に比べて随分増えてるんだけど、やっぱり数が多過ぎて難しい。昔からある信仰や、呪術的なものなんかが、実は異星人が地球の科学が発達し過ぎるないようにするための工作だった、というのがトンデモな感じで面白い。あとはリンがスヴェレンセンの屋敷に潜入するところが面白かった。前半なかなか頭に入ってこないなぁ〜と思いながらも読み進めていくと、後半ジェブレン人たちをコンピューターを使って騙す、というような展開になって、面白くなった。映像は作れてしまうから何がほんとかって分からない、というのはまさに今現実に起こっているな・・・ブローヒリオたちがブラックホールに飲み込まれ、過去のミネルヴァに飛ばされる、という結末は、え?え?と色々思うけど当然出てくる疑問は作中でも疑問とされて、理屈は分からなくても面白い感じで終わっていいけど、どうにかして1作目の冒頭に戻って欲しかった・・・1作目のチャーリーとコリエルのところが1番心に残った。


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