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目標を失った社長が3年でKPI王になった話(2024総括③)

今回も2024総括していく。


弊社KPIの一覧

KPI(Key Performance Indicator)。重要業績評価指標。進捗管理を定量的に行うビジネススキル。営業などにおける商談数と受注率などで汎用されており、ビジネスインテリジェンス的にはどのシーンでも活用可能。

そんなKPI。弊社でも様々シーンで活用されている。

  • フィラリア検査KPI

  • 院内検査KPI

  • 秋の健康診断KPI

  • ◯◯先生KPI


なぜKPIを使おうかと思ったのか?

理由は明確で、毎年・毎シーズン、同じことをしているのに「なぜ同じ過ちを繰り返しているのか?」という疑問符から始まった。

弊社は動物病院であり、株式会社という法人屋号でお仕事させてもらっている。動物病院業界にも、ハイシーズンなどが存在し、ワクチンや検査などの予防シーズンがある。獣医師数11名、看護師(愛玩動物看護師含む)14名、ドッグトレーナー8名、トリマー9名といった大型動物病院ということもあり、かなり戦略的な経営や人材育成などが求められる経営形態となっていることも、KPIなどを行う要因の一つでもあった。

大所帯ゆえに、シーズンものには各担当者が配置されており、また教育という名義からその担当者はほぼ毎年流動的に変わるようにしていたが、それを数年前にやめた。理由は、結果に対しての考察に安定しないのと、毎年同じことを繰り返しているだけだったから。そこで始めたのがKPI。


KPIを始めるにあたって

動物病院で従事するスタッフが最初からKPIを知っていることはなく、座学から始めようとしたがこれもやや面倒くさいと思い、私が各担当者たちと一緒に伴走するかたちからスタート。改めてKPIの説明はしないが、ざっくりいうと、ゴール(目標)からの逆算計算のポイントを何ヶ所か設定して、その時点における定量評価によってこれも事前に設定したアクションプランを実行する、と言ったところ。

ゴールが120だとして、その期間が1年としたとき、マイルストーンが5ヶ所なら、2ヶ月に1回での評価。各地点での目標(スコアとして20)に対して実質プラスマイナス評価からの次の地点までのアクションプラスを即実行。それを5回行う。この作業の最大のメリットはその都度の考察作業がいらないことは言うまでもなく、進捗状況の共有が容易にできることも大きい。しかし、このKPIの1番大変な作業はKPI開始前の作業だ。


KPIの準備が大変

KPI期間が始まってからは、準備期間に設定した各アクションプランを実行するだけなのでそこまで大変ではない。大変なのは準備期間。上記例に例えると、1年間のうち振り返り地点が5ヶ所なので5パターン分を準備する必要がある。

各地点でのスコアが20とすると、実際スタートしてみて2ヶ月経過する前に実際に20を上回る・下回る・目標通りの結果になるが、それぞれに対してアクションプランを準備しておく必要があ。ざっくり、上回ってるなら現状維持、下回っている場合は次の2ヶ月の動き方がガラッと変わってくる。その場合、(なぜ)いつ誰がどこで何をどうやって(5W1H)を実行しなくてはいけない。最初の2ヶ月目と次の4ヶ月目、さらに最後の2ヶ月など、そのフェーズによって動き方も変わり、それら全部を準備期間に作っておく。それがKPI準備期間。


必ずKPIは報われる

はい、KPIは報われる。報われなかったことは一度もない。理由は、結果がどうであれ、KPI準備期間〜実行期間はとても充実しているから(性善説で失礼)。これまで様々なKPIを実行してきたが、達成率100%を下回ったことも何回かあるが、必ず翌年はリベンジ。そのリベンジの方法を学べるのも、KPIを行ったからということに尽きる。もちろん達成率120%を達成したときも、翌年気持ちよく始められ、適度のプレッシャーもあり、達成した根拠が確保されているので自信や成長にも繋がる。違うKPIを実施する際もこれまでのKPIが役になってくれることは言うまでもなく、トレースできたり、他の担当者に共有しやすかったりするのもKPIのメリットと言える。


最後に

今回はいつもとは少し違った感じの内容になったが、いつもこういうことを考えながら仕事をしている私の頭の中を少しオープンさせてもらった感じ。だが経営者としてはまだまだ未熟者。言葉足らずのところもあったと思うが、ご了承を。3年やり続ければ、みなさんもKPI王になれるはず!!

それでは、また。

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松波動物病院グループ代表 松波トキオ
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