まだEF-S 18-200mmが旬だったころのレース写真を発掘
2012年にEF-S 18-200mmで撮影したレース写真
facebookで過去の同じ日にどんな書き込みをしていたかを表示する機能がありますが、12年前、つまり2012年の5月1日にスーパー耐久で撮影した写真を投稿していたんですね。
カメラは多分EOS 7Dだと思います。当時は50Dも使っていましたが7D購入後は50Dはほぼ出番なしの状態でした。7Dのレンズキットが15-85mmか18-200mmを選べたところを18-200のレンズキットで購入したことを憶えています。このレンズキット、今でいえばEOS R7 + RF-S 18-150mm F3.5-6.3 IS STMと同じ位置付けでした。
フルサイズ換算で320mmまで行けるズームレンズなので、いわば万能感のあるレンズキット。フォーカスのモーターにナノUSMを使っていますし非球面レンズや蛍石レンズを使ってレンズの解像力を上げる努力もしています。12年前の当時としてはEF-Sマウントの互換レンズも様々あり、SIGMAやタムロンから18-300mmや18-400mmなんていうズームレンズも出てはいましたし、筆者もタムロンの18-400mmを使ったこともありますが、結局はCanon純正の18-200mmが最も解像力の高いレンズであると思い、その後も遠距離はEF 100-400mm L ii、近距離から中距離はEF-S 18-200mmを使い続けることとなります。
EOS7Dの秒間8コマのレベルであればEF-S 18-200mm F3.5-5.6 ISのフォーカス速度でも問題なかったところです。しかし時代は流れて2019年にEOS 90Dが登場するとその評価が一変します。Canon最後のAPS-Cデジタル一眼レフとなった90Dは秒間12コマ!EF-Sレンズでは全コマでフォーカスを合わせるには辛い時代になりました。
いまさらEOS 7D + EF-S 18-200mm F3.5-5.6 ISってどうなのかな?と思ったのですが、出来上がった写真というのはカメラとレンズとのマッチングも重要なんだな、と感心してしまいます。この組み合わせで撮った写真はそのカメラとレンズにあった撮り方をしていればしっかりとした写真になっています。当時もこの写真で仕事をしていたのですから写真として成立しているのは当たり前なんですけどね。
EOS R7でEF-S 18-200mm F3.5-5.6 ISを使って撮影したこともありますが、画像エンジンが最新ということもあり90Dで撮影するよりも良好だったと言えます。今思えばEOS 90DとEF-S 18-200mm F3.5-5.6 ISのマッチングが悪かったのかな?
EOS R7とEOS 90Dの撮り比べのレビューはASCII.JPに掲載されています。
https://ascii.jp/elem/000/004/105/4105203/
過去のレンズ資産が継承できるということでマウントアダプタ経由でEF-Sレンズを勧める方々は多いと思います。中古価格で言えばEF-S 18-200mm F3.5-5.6 ISは2万円で買えるのでパッと見ではお買い得に見えると思います。しかし、もしEOS R系のAPS-Cカメラをお持ちで動体撮影に興味があるのなら、あと3万円足してRF-S18-150mm F3.5-6.3 IS STMを買った方が将来的に幸せになるような気がします。
EF-S 18-200mm F3.5-5.6 ISはEOS 70Dか7Dmark2までのデジタル一眼レフがマッチング的に優れていると思います。
しかし筆者はEOS R7という機種と出会い楽を覚えてしまったので、いまさらデジタル一眼レフ機には戻れなくなってしまいました。