みんなヒーロー
息子がとつぜん、こんなことを言い出して。
学校で何かあったのかと思い、心配して尋ねたところ、どうやらそうではないらしく。
「戦う人はどっちも、自分が正しいと思ってる。どっちにも味方がいて、戦う人はそれぞれの代表。どっちもチームのヒーローなんだよ。」
たしかに。立場が変わったり、見方を変えたりすると、どちらの言い分も正しいということはよくありますよね。
2013年度の新聞広告クリエイティブコンテストで入賞した作品に、こんなコピーがありました。
「ボクのおとうさんは、桃太郎というやつに殺されました。」
(C:山﨑博司さん)
このコピーを見た時、とても衝撃を受けました。
立場が変わると、おなじ出来事でも、結末は全く違った形になってしまう。
息子がなぜそんなことを言ったかはわからないけれど、
多様性にもっと寛容に、と、世の中が変わっていくために。そんなふうにさまざまな視点で物事を捉えることって、とっても大事だなぁ、と。書く仕事をしているなら、なおさら。
こどもってときどきこうやって、とっても大事なことを教えてくれるんですよね。