『死体で遊ぶな大人たち』倉知淳著より「本格・オブ・ザ・リビングデッド」読了
えー、はじめに
私の好きな分野であろうかと思い購入
その昔『死体と遊ぶな子供たち』という
映画があり、何故か私は持っていた
✳︎只今行方不明
記憶では白黒映画だった様な…
でも違うみたいであるし…
しかし本編の記憶は明確でOKだ
それが好きだったので、
タイトルを見た時即買いしたのだ
読みやすいので
サクッと読めそうなのだが、
本を掛け持ちしたり、
諸事情でコンスタントに読めない為、
こちらについては読めた短編から順に
読書感想文を書く事にした
今回は第一夜として
「本格・オブ・ザ・リビングデッド」
夏の山荘で起きた惨劇。
殺人犯はゾンビ⁈
そして内表紙の裏書はこうなっている
本作は某人気作家の某ベストセラー作品と状況設定に類似したところがありますが、内容は全くの別物です。従って某ベストセラー作品のトリック、真相、犯人等には一切言及しておりません。どなた様も安心してお読みになれます。
この設定を用いるに当たって、某人気作家の先生から許可をいただきました。某先生、ありがとうございました。(某ベストセラー作品のネタバレ防止のため作者名と作品名を挙げることができません。ご了承ください)
不勉強な私は、
某作者様と某作品が何か分からない
“リビングデッド”といえば、
『ナイト・オブ・ザ・リビングデッド』
ゾンビ映画のトップバッターでしょ、
となるだけで、本が…分からないのだ
山口雅也先生の『生ける屍の死』は
また内容が違うしな…と
(こちら、面白いので、読んでみ)
(再読して読書感想文書くかなー)
大学のテニスサークル同好会なんて、
大抵合コンが主流といいますが、
このお話に出てくる所もそんなもんで、
主人公と
ツレの種子島くん(髪がボサボサ)は、
ちょっとだけ友人の我門くんに誘われ、
肩身狭くもその避暑旅行に参加したが…
突如降って湧いてきたゾンビに襲われる
そんでもって、
その我門くんが四番目の犠牲者になるが
こればっかりは違う、殺人事件だ、
という展開…までは書いておく
ホラーサスペンス、かな
ホラーサスペンスは面白く書きやすい
今の所非現実的なゾンビの登場に紛れて
殺人が展開する様仕向けられるからだ
しかしこの話、なかなか面白い
種子島くんが、見た目に依らず冷静で、
的確に殺人である事を裏付けつつ
解き明かすのだ
「ゾンビ物だから何でもアリ」ではない
その推理は理路整然としているけれど、
淡々としているので嫌味がなくて良い
出だしの三人までの犠牲者には
申し訳ないが、ここはお遊びだ
切って、貼って、切って、貼って…
そんな感じで推理されるのは面白い
そして最後は救助が来てくれるが、
その先は…さて、どうなるやら
助かって終わりなのか、
『バイオハザード』の様に、
戻っても街は既にボロカスなのか、
それは分からない
推理モノ部分の面白さを
召し上がれと言いたくなる作品だ
ま、読んでみ
次回は
「三人の戸惑う犯人候補者たち」
暫し待たれよ