”価値あるデザイン”について思うこと
こんにちは。デザイナーのmatsumotoです。
みなさま、いかがお過ごしでしょうか。
もう年末ですね。一年過ぎるのがどんどんと早く感じるようになってきました。
今回は、価値あるデザインについて思うことを、自身の棚卸しを含めて話したいと思います。
自分が思っていた価値あるデザイン
私のキャリアは約7年前に、Web制作会社からスタートしました。
前職の制作会社は主に分業体制でWebサイトを制作しており、基本的にデザイナーはデザインだけを行い、WFなどはディレクターが制作しておりました。
ここでいうデザインとは、Jesse James Garrett 氏が考案したUXの5段階モデルの中の一番上のレイヤー、ヴィジュアルデザインのことを指します。
(つまり意匠ですね)
引用:ユーザーエクスペリエンスの要素(Jesse James Garrett)
その中で、私はナショナルクライアントの案件を行うことが多く、デザインにはかなりのクオリティを求められていました。
目の前の作業に集中しすぎるあまり、「クオリティが高いヴィジュアルを作ることがデザイナーの全てだ!」と思うようになりました。
クオリティが高いヴィジュアルデザイン=価値あるデザインではない
いや、当たり前だよ!と思う方も多いと思います。耳が痛い。
周りが見えていなかった私は、自分の考えを信じて疑いませんでした。
ですが、転職してインハウスデザイナーになったことを機に、大きく考え方が変わりました。
数字が取れるデザイン=価値あるデザイン?
インハウスデザイナーは事業にコミットしなくてはなりません。
今まで納品したら終わりだった制作会社とは違い、納品した後も数字を追い続ければなりません。(そこがインハウスの醍醐味だと思ってます)
そのような環境下で私は「収益を上げるデザインが全てだ!」と考えるようになりました。
この考えも今思えば、相当極端でした。
価値あるデザインとは?
価値あるデザインとはなんだとうと振り返ってみると、やはり根本的には問題を解決するデザインなんだろうなぁと感じます。
課題を捉え直し、新しいアイデアを出し、かたちを設計し、複雑に絡み合った問題をよりよいやりかたで解決する方法を作り出すこと。
そこにデザインの根源でもある審美性が加わっていれば、それは価値あるデザインと呼べるのではないでしょうか。
数字を大事にしますが、数字に縛られない感性の部分も、大切にしていきたいです。
自戒をこめて。ではまた。
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