「営業のプロ」から「事業の何でも屋」へ ~ 目指す姿は変われど、変わらない役割と想い ~
「僕は、営業のプロフェッショナルになりたいんです!」
こんにちは、松本です。いま、Sansan社で「Contract One」という新規事業の推進に関わっています。
先日、前職(人材会社)から転職して5年が経ち、ひとつの節目を迎えました。今回は、そのタイミングでもあったので、キャリアについても触れつつ、この5年を振り返ってみようと思います。
1. Sansan社の扉を叩いた約5年前
「営業のプロフェッショナルになりたい」と強い意志を胸に、約5年前にSansan社の扉を叩きました。営業DXサービス「Sansan」の営業として新たなキャリアをスタートしたあの瞬間は、今でも鮮明に覚えています。
初めての面接で、自信に満ちた言葉を口にしたものの、心の奥底では「本当に自分にできるのか?」という不安が渦巻いていました。新しい環境に飛び込んだからこそ、毎日自分自身に言い聞かせていました。「一刻も早く、自他共に認められる営業のプロになりたい」と。その思いは、「私がこの事業にとって必要不可欠な存在である」と証明したいという切実な願いから生まれたものです。
「営業のプロになる!」ことしか考えていなかった
忘れられないのは、入社1年目の夏季休暇です。
前職から計画していた初の海外旅行で訪れたシンガポール。
しかし、異国の地での休暇中にも関わらず、私はPCを開く手を止めることができませんでした。顧客への提案資料を作成し続け、5〜6時間は画面と向き合っていたのです。そんな私に、当時のマネジャーからかけられた「休暇中は休むことに専念しなさい」という言葉が今でも心に残っています。
がむしゃらに営業数字と向き合い続ける中で、少しずつですが、成果と成長を実感するようになりました。そして、1年半後には営業マネジャーとして組織全体の数字に責任を持つ立場となりました。
あれから5年・・・
そして今、私は「Sansan」を離れ、新たに契約データベース「Contract One」の推進に取り組んでいます。
営業グループのマネジャーから、インサイド(以下、IS)セールスグループやマーケティンググループのマネジャーへと役割が広がり、周囲からは「この5年で随分変わったね」と言われることも増えました。
2. 変わらない役割
肩書は変わりましたが、「価値を伝えること」が私の役割であり、それは今も昔も変わりません。そして、その「価値を導き出すプロセス」も大きくは変わらないように思うのです。
営業であれマーケティングであれ、誰に(Who)何を(What)どのように(How)伝えるかが重要な点であることに変わりはありません。
しかし、価値を伝える対象(Who)が変わることで、その後の「何を(What)どのように(How)」が変わっていくのです。
営業で伝える価値
例えば、営業では、目の前の相手(Who)に深く刺さる個別化された具体的な価値(What)を伝えることが求められます。
相手の個別課題を理解し、その人だからこそ伝わる価値を、商談という舞台でプレゼン(How)することが最も効果的です。
マーケティングで伝える価値
一方、マーケティングでは、戦略に沿って定義したセグメントやターゲット(Who)に対し、広く刺さる抽象的な価値(What)を伝えています。
市場の動きやプロダクトの独自性を理解した上で、ターゲティングを行い、そのセグメントに対して、展示会やイベントなどの施策(How)を通して伝えていくのです。
“私にしかできない”価値を伝える
営業からマーケに異動した際、この違いに戸惑いを覚えました。
しかし、今では、営業経験を持つマーケティングマネジャーとして、独自の価値を伝えられることをポジティブに捉えています。
営業時代には数えきれないほど多くの顧客と接し、その一つ一つの接点で私なりに導き出した個別価値が存在しました。それらを直接伝えてきた経験が、マーケティングにおいてはターゲティング(Who)の精度を高め、ターゲットが具体的に感じ取れる価値(What)を導き出すのに役立っています。
さらに、その価値をどのように伝えるか(How)は、私を支えてくれるマーケティングのプロフェッショナルたちが最適な手段を提示してくれるおかげで、その意思決定を通じ、今も昔も変わらない私の役割「価値を伝えること」ができています。
3. 変わらない想い
「事業にとって必要不可欠な存在である」という想いは、5年前から私の中で一貫しています。しかし、その想いを実現するための手段は、大きく変わってきました。
以前は「営業のプロフェッショナル」を目指し、営業という特定の専門分野で高い技術と知識を追求していました。それが私の道だと信じ、営業の最前線で戦い続けてきました。
しかし、時が経ち、関わる組織や事業が変化する中で、今では「何でも屋(ゼネラリスト)」としての新たな道を歩んでいます。
プロフェッショナルとは、特定の領域で際立った能力を発揮する存在です。一方、ゼネラリストは、幅広い領域に柔軟に対応し、さまざまな役割を果たせる存在です。私は、組織や事業の変化に応じて、自分が最も大きなインパクトを与えられる場所を見極めてきた結果、今のポジションにいます。
私の究極の目標
会社や事業は日々変化しています。
その変化は、私たちの想像を超えるスピードで進んでいます。現在私が関わる「Contract One」事業はまさにその象徴です。当初の想像を超え、目覚ましい進化を遂げてきました。この先、どのような変化が私たちを待ち受けているかは未知数ですが、その変化を楽しみにしています。
私の役割は、「価値を伝えること」にあると信じています。それはどのような環境でも変わりません。私にしかできない形で価値を伝え、会社やチームにとって「必要な存在」であり続けることが、私の究極の目標です。
そのために、どのような変化にも柔軟に対応し、常に新しい方法を模索し続けています。これからも、未知の領域に挑戦しながら、新たな価値を生み出していくことを心から楽しみにしています。
4. 自分自身でも想像しえないキャリアを描く
現在のContract One事業は、まだスタートアップ初期のような規模感で、スリリングかつダイナミックな舞台になっています。この環境だからこそ、セールスとしてのプロフェッショナルを目指すことはもちろん、自らのチャレンジによって今は想像していないような新たなキャリアの扉を開くチャンスもあります。
事業の成長は驚くほどのスピードで新しい姿と形を生み出し、それは誰も予測できない個々のキャリアを描く機会をもたらします。未知の可能性に満ちたこの舞台で、あなた自身の成長と進化を存分に楽しむことができます。
もし少しでも興味があれば、ぜひこの事業の一員として、想像を超える未来を切り拓いていきましょう。
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