僕には憧れ続けている言葉がある
20歳から放送作家の仕事をはじめ
ここ数カ月は、Kindle作家にコミットして
10冊のKindle本を出版しました。
かれこれ四半世紀ぐらい
“言葉” を生業にしてしているワケです。
色んな本も読みました。
映画、マンガ、アニメ、たくさん見てきました。
そこで知ったカッコイイ言葉の数々・・・
畢竟(ひっきょう)
玲瓏(れいろう)
皆無(かいむ)
静謐(せいひつ)
瀟洒(しょうしゃ)
ちょっと前ですと、「修羅の門」という漫画で知った
颶風(ぐふう)なんて言葉もステキですね。
ちなみに、『台風のような強く激しい風』という意味です。
取り扱いがムズかしい・・・
ただしこれらの言葉、
取り扱いがムズかしいんです。
活字を読まない人、本を読まない人が増える中、
そもそも言葉の意味が分からないという方も多いですよね。
作者の自己満足に終わることも多いです。
でもそんな中で一度使ってみたい言葉があります。
それが・・・
『徒花(あだばな)』
意味はこうです。
▽咲いても実を結ばない花。 むだ花。
▽咲いてもすぐ散るはかない花。
切ない花、悲しい花、それが・・・『徒花』です。
カッコイイ言葉、作家として一度使ってみたい。
なぜそんなことを思ったのか、
それは、理想的な使い方を聴いたからです。
読んだのではなく聴いたんです、耳で。
映画「壬生義士伝」
(ウィキペディアより)
南部地方 盛岡藩の脱藩浪士で
新選組隊士の吉村 貫一郎を題材とした時代小説。
足軽身分で貧困ゆえ脱藩して新選組に入隊。
守銭奴や出稼ぎ浪人などと呼ばれながらも
近藤勇、土方歳三、斎藤一、沖田総司など新選組の名だたる隊士が
一目おいた田舎侍・吉村貫一郎が繰り広げる人としての義、
家族への愛、友との友情という人間ドラマを描いた作品。
そう時は幕末、新選組の面々が登場する作品です。
新選組を説明するナレーションで使われていたのが『徒花』でした。
こんな見事な一行でした。
「幕末に咲いた 徒花」
カッケーーー!!!!
聴いた瞬間、震えました。
新選組という存在を、これほどまでに端的に表現するとは!
以来、僕の中で憧れの言葉なんです。
いつか使える日がくるんだろうか。
使いこなすのは難しそうですが、
トライしたいですね。
みなさんにも憧れの言葉、ありますか?