「情報」と「普及」を掘り下げる
まつけんです🐰
ITの発展により、世の中は情報にあふれすぎており、その情報の普及するスピードはとても速くなりました。
しかし、デマのように単なる普及だけではなく、人や社会に大きく悪影響を与える情報も普及されるようになりました。
そんな中で、良い情報と悪い情報の区別は考えずに、情報がどのように生み出されて、それがどのように普及することをうまく説明できる人は多くはいないと考えます。
今回の記事では、この情報と普及について深く掘りさげてみます!
情報(information)とは?
2つ目の意味「事実や知識を伝達するという行為」で使われる事は少ないと思います。
また、漢字の意味で考えれば、「情」(感情や心の中)を「報」じるという意味になります。
例えば、「AさんがBさんに好意を伝える」ということにおいて、
好意 = 感情
スキだという言葉 = 情報
ですね。
おっと、陰でCさんがこの様子を見ているではないですか!この場合はAさんは意図して伝えていなくても、Cさんにも情報が伝わっていると言えます。
以上をまとめると、情報は心の中から生み出されたものであると言えます。
普及(spread)とは?
漢字の意味で考えれば、「普(ふつう)」に「及」ぶという意味になります。
上の例を借りれば、告白の現場を見ていたCが「あの2人は…!」と他に広めることが、普及になります。
伝達は伝える事に重きを置いていますが、普及は少し様子が違うと考えます。それは、なぜ広めるのかということです。
以下で詳しく述べますが、Cさんも感情を揺さぶられる原因があり、それを言語化して第三者に広めており、これが普及だと思います。
「情報」に対する私の考え
情報系の人材であるため、ここまでの話しを整理して見えてきたことは、「アナログからデジタルへの変換したもの」が「情報」であることです。
心の中はその持ち主しかわかりません。その伝達内容も、言葉で表しがたい表現もあると思います。
これは、アナログデータをデジタル化する際に、細部は切り捨ててしか表現ができないということとのアナロジーがあると思います。
より細かくデジタル化できれば、よりアナログに近い高解像度で情報を伝えることができますし、細かくデジタル化できない場合は、相手に誤解を招く可能性が生じてきます。
「普及」に対する私の考え
マクロでみれば、普及の第一の意味でとらえることができます。ミクロで見れば、普及の第二の意味でとらえることができます。
ゆえに、「情報」が伝える人間の心を変換したものだとすれば、普及はその情報を広め、一般化する行為になります。
ただ伝える伝達とは違う、「広めたい!」という想いがあるのです。
つまり、普及もまた情報のように、「広めたい」という心でデジタル化して、広めることだといえます。
ここで、矢印を色分けした理由は、「情報の感度が違う」ということを表現したいからです。
例えば、「セミはエビのような味がしておいしい」という情報を目にするとします。「実質エビじゃん!」と食べてみようとする声が上がったり、「いやいや、味はエビかもだけど、セミぞ?」と食べることを拒否する人や、別にどうでも良いと感じる人がいます。
普及の要因(広めたい要因)を掘る
ただ、上の例のようにAとBが付き合ったということがあまり広まらないこともある。
それは、CがAとBの付き合う現象に興味がない事です。
その場合は、AとBだけの情報にとどまってしまいます。
しかし、Cやその他の人間がAとBが付き合う現象にとても興味がある場合には、情報は瞬く間に伝達されてしまうのです。
Cのみであれば、Cの内的要因で普及が発生し、C以外の人間が欲しい情報であれば外的要因でCによる普及が発生することになります。(両方もあり得る)
普及の速度とかありそう
普及の速度は上記の要因が大きく左右されます。内的要因が強く、自分だけでとどめておこうと考えると、とても遅いです。しかし、外的要因が強すぎる、マスメディアなどは普及の速度は最速だと思います。
しかし、心理的に人は悪い噂をすぐ広めないとと考えるため、悪評やデマなどに過剰に反応する外的要因の対象とする母数が増えるため、普及の速度は一層加速することになります。
ゆえに、一時期話題になった炎上商法は、合理的な商法の一つであるのです。
おわりに
情報が生み出され普及するまでは、「ある人の心から生み出されたものがデジタル化され、それを良いと思った人が周囲に伝えることで広く一般的になる」と説明できそうです。
情報が普及するまでのプロセスをつらつらと書きましたが、実際に新商品や新しいことを普及する際には、この一連のプロセスをさらに深く学ぶ必要が出てきます。