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【紹介】伝統工芸とデザイン ─〈つくる〉と〈つかう〉をつなぐ

緋乃里です📺

今回は、Inui Yosuke様の作成された資料が伝統工芸とデザインの関連性をまとめられていたので、共有させていただきます!

▽ クリックするとリンク先に飛びます!まずは読んでみてください!

出典:Speaker Deck

この資料は、伝統工芸におけるデザインの立ち位置を確認するために、伝統工芸の例を用いてかなりわかりやすく解説されている資料です!

感想

伝統工芸はかなり一括りに捉えられがちですが、この資料では美術工芸・作家工芸・伝統工芸に分類した後の伝統工芸に注目した話しでした。

この伝統工芸は職人が長年費やして完成されたものであると同時に、未完成なモノでもあります。この伝統工芸が提供する価値は、「モノ(品質)」であり、デザインは提供する価値に含まれていないのです。

ここで、伝統工芸とデザインの関係性を一度確認する必要があり、ここでは「<つくる>と<使つかう>をつなぐ」手段がデザインであると述べられていました。

出典:Speaker Deck

この図を見たときに、伝統工芸とデザインの関係性が腑に落ちました!

デザインは使い手の目的をかなえるための計画であり、利用場面を提示することで、ユーザは目的似合うか否かで伝統工芸を利用するようになるのです。

つまり、デザインは伝統工芸品に付与するモノではなく、ユーザの文化との繋がり方を構築するもの!

また、最近の消費行動の変化にも言及されており、今は便利さや品質の高さで購買意欲が湧くのではなく、「自分がこれを使って何を表現したいか」という事で湧く時代になったと書かれています。

これはかなり的を得ていると思っていまして、以下のような自己実現のための購入品があると思います。

  • お金持ちとみられたい ⇒ 高級品を身につける

  • 食卓に彩りを添えたい ⇒ 手の込んだ皿

  • SNSで映えを意識させたい ⇒ 特注の皿、料理が映える皿

  • 車は私のアイデンティティ ⇒ 外車や高級車

この購買意欲と今回の伝統工芸品を結びつけることがデザインです。デザインにより利用シーンを表現することで、それを見たユーザがその表現を獲得したいと思い、購入へとつながります。

ここまでデザインと伝統工芸の立ち位置を整理されており、曲げわっぱ・近江塗・紙切り包丁・CHOCONの事例が紹介されていました!

確かに、デザインにより伝統工芸を利用したいという意欲が湧いてくるモノ達だと思いました!

終わりに

このように、日本の伝統工芸を国内や世界で利用されるために、デザインがかなり重要である事を意識すると、あらたなビジネスチャンスがあると私は考えます!

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