古本屋に良い本はない時代
まつけんです🐰
先日、1年ぶりに大手の古本屋へ足を運びました。
しかし、そこで「良い技術書ねえじゃん」と感じました。
定価の9割でも良いから買いたいな~と考えていましたが、そのような本も見当たらなかったです。
この現象がなぜ起きたかをある程度納得できたので記事にします。
良い技術書は転売に食い荒らされている説
これは最も納得のいく説で、転売を誰でも手軽に行えるようになった今、技術書の中身に興味が無くても、「これは売れそう」という理由で買っているからだと思います。
しかも、過去の購買データがたまっているので、そのデータをもとに売れるか売れないか判断するのです。
実際に私が足を運んだ際には、買い物かごに様々な本が入っており、手元にスマホを常に持っているお客様がいらっしゃいました。
おそらく、転売する方ですね…
江戸川乱歩の本なんか全部なかったし、あまり人気がない本は同じタイトルがぶわ~って並んでいました。
他の本も同様だと考えます。
電子書籍で買う人が増えた説
これも説として強いです。
例えば、IT関連の書籍で勉強することになると、検索機能があった方が良い本は複数存在します。
すると、紙よりも電子書籍の方が使いやすいですし、紙の本を机上に置くスペースを考えると、紙じゃない方が良いことが多いです。
この意味で、古本屋では売られなくなったと考えられます。
しかし、小説のような紙で楽しむことのできる書籍は別物だと考えます。
では、今売られている本たちは?
すこし反感を買う言い方をすれば「家に保存しておく価値が無いと判断された書籍」や「たくさん売れて荷物整理などで簡単に買いなおすことのできる書籍」だと思います。
前者の典型例はビジネス本ですね。ビジネス本コーナーはやたらスペースが多いわりに、110円均一で売られている割合がとても多かったです。
※店側も早く手放したいので安く売っているのかも?
後者は漫画や小説ですね。人気タイトルはどの古本屋でも買える可能性が高いので、買いなおすという判断を取れますね。
本当に有用な古本や枯れていない技術古本はネットでしか買えない可能性が高い
最初に示した節の様に、本当に買って価値のある本はネット上でしか買えない可能性は高いです。さらに今後この可能性は高くなって、殺菌作用のある商品の売り文句のような「99.9%」になると考えます。
おわりに
私は「転売ヤ―のせいで」ということは考えていません。その方たちもそのようになった背景があるので、そこを理解せずにたたくのはおかしいと思います。
また、時代の流れとともに人間とその周りの環境は進化していくものです。ですので、古本屋に変化があったと解釈すれば、別になんでもない疑問であります。
大学の図書館のありがたみをかみしめたそんな一日でした!