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書見台作成①〜ベース部分〜
書見台は、姿勢作りや見ること、空間認知を支えるための最重要アイテムです(詳しくはこちら)。先にゲージ(提示物のストッパー、上写真の棒の部分)の作り方を投稿しましたが、いよいよ書見台本体の作り方です。子どもたちと使う中で、市販の書見台では「ちょっと使い勝手が・・・・」と思う部分を改良しホームセンターやネットで手に入る部品、道具で工夫して作成したものです。すでにいくつかのご家庭に納品し、使いやすいと大好評です。上面ボード(これは次回解説します)の大きさや土台の固定の仕方もカスタマイズできます。2回に分けて解説します。今回はベース部分です。
部品に関して出来るだけリンクを貼ってありますが、ホームセンターの方が送料がない分安い傾向にあります。店頭に置いてなくとも、まとめて取り寄せできれば安く上がるし探す手間も省けます。私は、クランプノブ ネジ付きタイプ M5の他は、島忠中野本店、東急ハンズ新宿店で揃えました。
部品も工程も多く、記事を書くのも1日がかり。
最後までご覧いただけるか心配ですが・・・・・。いきます!
■ 材料
・12×220×480mm と12×220×430mmの板材(木ネジが効くようにこの厚さが必要です)→いつものように、角をサンダーで丸く、空研ぎ紙やすり#150、空研ぎ紙やすり#500でやすりがけします。
・9×50×110mm の木片 4個 →これも、角をサンダーで丸く、空研ぎ紙やすり#150、空研ぎ紙やすり#500でやすりがけします。
・4mm厚の板。下写真の様なものを作ります。板の大きさ150mm×150mmぐらいあればまかなえます。
・クランプノブ ネジ付きタイプ M5 2個(これはネットにしかなかったです)
・YAHATA補助金具黒 K-2 2個
・ミニ金具HK-15 2個
・コニビオラ 厚口丁番 シルバー 64mm H-56 2ヶ入り
・ステンレスさらタッピング3.5×12mm 8個
・フランジナットM4 ゆるみ止め 4個
・ピタッと浮きなし小ネジM4×12mm 4個
・トラス小ねじM4×20 2個
・ナイロンナット M4 2個
・ステンレス丸ワッシャーM5×20×1.5 4枚
・ユニクロ特厚金折 6個
・スプリングワッシャーM4 4個
・木こねじ 2mm太×10mm長 8本
・木工用ボンド
■ 道具
・ハンドナッター(M4ナット)
または
・ドライバーセット
■ 作成
・最初に、金具の下準備です。補助金具黒から。文字が何も書かれていない方の端の穴をテーパリーマで広げナッターのM5ナットが通るようにします。鉄粉が飛ぶので布やティッシュの上で作業しましょう。
・同様に特厚金折の穴をテーパリーマで広げナッターのM4ナットが通るようにします。こちらは、ペンチなどで挟んで行うと良いです。
・ナットが通る穴が広がったらナッターでカシメていきます。「ナッターをこのためだけに買うのは・・・・」と思う方は「ちょこっとナッター」を使っても良いです。十分使えます。
・次は、ネジを組み合わせていきます。強く締めずに仮止め程度で大丈夫です。
・反対側も同じように
・完成です。同じものをもう一つ作ります。
・次は補助金具黒。
・まずはナイロンナットを締めていきます。硬いのでラジオペンチも使って抑えます。完全に固定するのではなく、補助金具黒がグルグルと抵抗なく回るギリギリのところまで締めていきます。
・実際は写真のようにしたでラジオペンチで抑えて上からネジで回していくのが楽です。
・次に特厚金折をねじ込んでいきます。
・最後はナイロンナットをラジオペンチで抑えて特厚金折を回して締めます。締め終わったときに、補助金具黒が回るか確認してください。
・もう一個作って完成です。
・次に、金具の土台ネジ緩み防止のため4mm厚の板から下のような部品を2個ずつ作ります。
・左側の部品は端を切り落とすだけなのでクラフトのこで切っていいきます。
・右側の部品は、通常は写真のように糸鋸で抜いていくのですが
・今回はクラフトのことカッターを使って簡単に作れる方法をお伝えします。まずクラフトのこで縦の線を切っていきます。
・目印として穴端にキリで穴を開けます。
・キリで開けた穴と穴を結ぶようにしてカッターで切れ目を入れていきます。板厚の半分ぐらい切れ目が入ったところで、
・裏返し、同じように穴と穴を結ぶようにカッターで切っていきます。
・ちなみにこの定規は滑り止めがついています。ズレないので使いやすいですよ。
・見事に抜き取れました!
・2個ずつ作って完成。空研ぎ紙やすり#150で軽くやすりがけしておきます。
・次は、板に蝶番をつけます。2つの板のセンターをとって、センターから60mmのところに印をつけて、ここに蝶番用の土台となる木片を木工用ボンドでつけます。
・ボンドが乾いたら、蝶番を写真のように座りが良い位置に合わせてネジ留めします。
・反対側も座りの良い位置を探してネジ留めします。
・蝶番留め完成です。ズレなく真っ直ぐ留めるには少しコツが要ります。多少のズレは気にしなくて大丈夫です。
・次にミニ金具のネジ留めです。幅が短い方の板に取り付けます。板の下から10mmのところに金具の端が来るようにします。
・横は下写真のように金折の立っている部分がはみ出るぐらいの位置にします(これ以上内側だとノブネジのノブが干渉してしまいます)。
・先ほど作った土台ネジ緩み防止部品を当てて位置を確認しながら、反対方向もねじ止めします。
・土台ネジ緩み防止部品に木工用ボンドをつけて、接着。更に、木こねじ 2mm太×10mm長でネジ留めします。
・仮止めしていた脇のネジを締めていきます。
・補助金具黒もつけていきます。
左から「黒金具→ミニ金具→ワッシャー2枚→ノブネジ」の順に組みます。
・反対側の金具を写真のように座らせて
・折りたたみ、赤丸の位置になるように黒金具を動かします。
・その位置で先ほど座らせた、金折金具をマーキングします。
・一旦開いて、マーキングした線に合わせ
・土台ネジ緩み防止部品も合うか確認しネジ留めしていきます。
・土台ネジ緩み防止部品は木工用ボンドをつけて、ネジ留めします。
・反対側も同じように、固定して全工程終了。
完成です!!!!!お疲れ様でした!!!!!
・以下、確認事項です。もしうまくいかない場合は、ネジの締め方、金具の位置などの調整が必要です。最初に戻り、作り方を点検してみてください。
✔︎ 干渉なく、ぴったりたたむことが出来ますか?
✔︎ 黒いノブネジを緩めるとスムーズに傾斜部が動きますか?
✔︎ 黒いノブネジを締めると傾斜部を押しても、ズレないですか?
部品も工程をやや複雑ですが、できた時の達成感は大きいです。
書見台作成②では、上面ボードを作っていきます。
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