【随想】 狢に票を投ずること
雨の中、投票に行ってきた。
「投票に行かない人間は、この国の将来を考えない(無責任な)人間だ」
という風潮が蔓延しているが、果たしてそうだろうか?
我が“清き一票”を野党に投じても(与党に投ずる気も無いが)、どうも“同じ穴の狢”に投票しているようで、虚しさを拭い去るコトが出来ない。モヤモヤする。
現行の制度では、この国は変わりようがないのではないか。
戦後70有余年の間この国の政体に付着いた“悪習”を削ぎ落とすには、思い切った抜本的な改革が必要なのではないか。例えば、「江戸時代」から「明治時代」へと世の中のすべて仕組みが変わったような“革命”が──。
そんなコトを考えながら投票所を出ると、雨は止んでいた。