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不幸ではないけど、もっと幸せになりたいんだよ、というあなたへ

「別に今が不幸というわけではないんだけど、もっと幸せになりたいな…」そう考えている人は多いのではないか。

私もそうだったのだけれど、そのモヤモヤした思いがちょっと晴れた本を今日は紹介したい。

『それでも幸せな人、不幸な人: 「今ある大事なもの」に気づく心理学』の著者は、心理学者であり、半世紀以上続くラジオの人生相談番組で、相談者の悩みに向き合っているという人生相談のレジェンド。

先ほどの思いに対して雷に打たれたような気づきを与えてくれるのがこちら。

「私たちはなぜか、幸福こそが人生のあるべき状態であり、そうでなければ何かが間違っていると思い込んでいます」

たしかに、私たちって勝手に人生の「あるべき姿」のハードルを上げがちだな、と。

不幸もどう生きていても多かれ少なかれ訪れるものである。
人生いい時も悪い時もあるものだよね、というスタンスで生きていれば、いつも心を平静に保っていられ、人生に無駄な不満を持つこともないのかもしれない。

高校の時に習った「塞翁が馬」の話を思い出した。

あの時は、いいことがあったらネガティブにとらえ、悪いことがあったらポジティブにとらえる、ちょっとひねくれた人の話だな、というのが第一印象であったが、改めて辞書で調べてみると

人生の幸・不幸は予測しがたく、幸運も喜ぶに足らず、不幸もまた悲しむにあたらないとのたとえ。

日本大百科全書

と書いてあった。
人生は予測できないものだから、いちいち反応せずに受け入れよう、という感じにも読めて、似ているなと感じた。

まぁ、わかっていても不幸なことがあったらしばらくへこむし、幸せなことがあったら有頂天になってしまうものだとは思うけれど。

ちょっと感情がぶれてるな、と感じたらこの考えを思い出したい。

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