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【要約】プリフロップ メカニクス

こんにちは、MJです!
今回は、プリフロップメカニクスを要約しました。

GTOWizardプレミアム会員へのコーチング内容です。
YouTubeで公開するということだったので、許可を頂き、
気合入れて要約しました!

Preflop Mechanics | Weekly Coachings - YouTube
参考動画

初心者の方も理解できる内容から、
上級者の方でも知らないような内容まで網羅しています。

約38分の講義形式を要約したので、
ボリュームありますが、
いっしょに、プリフロップの理解を高めましょう!



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まだ、使ったことがない方は、是非試してみてください!



なぜプリフロップが重要なのか?

全ての戦略はプリフロップから始まる。
正しいプリフロップ戦略でないと、
そのミスはリバーに向かうにつれて、
雪だるまのように転がり大きくなってしまう。

今日は基本的なプリフロップのメカニクスを説明しよう。
あなたの戦略を研ぎすまし、ウィンレートもより高くしてくれるだろう。

プリフロップ戦略 基礎

もしブラインドがなかったら?


考えてみてほしい、
ポットに一切、お金が入ってない状態だ。

あなたのオープンレンジはどうなるだろう?

A: オープンレンジをより広くする
B: オープンレンジは同じ
C: オープンレンジをより狭くする
D: AA以外オープンしない


PioSolverに条件を入れると、
AAだけオープンすると計算された。

ポットにお金がなければ、
オープン(ベット)する必要が一切ない。
報酬なしに、リスクを冒す必要はない。

逆にポットにお金が多ければ、プレイする動機になる。
例えば、
アンティゲームやMTTでレーキがない場合などだ。

ハンドの境界線

境界線に注意を払おう。
それらを基準にオープンする範囲を認識する。

もし相手が少しでも戦略がずれていると、
境界線のハンドが+EVか-EVか変化する。
それらのハンドを違った戦略に、適応する必要がある。

BTNがBBから13BBの3Betを受けた時

上記のレンジだと 0と表記されているのが、
EV0のハンド=境界線のハンド
相手のレンジが適正3betレンジよりも狭いのなら、それらのハンドでコールすることは-EVになってくる。

また境界線のハンドを覚えておくと、
レンジ全体を覚えることにも役に立つ。

レンジを一つにして色分けしよう

この勉強方法は、
複数のチャートを一度に勉強することができる。

オープンレンジ

50NL Cash GameのRFI(レイズファーストイン:オープンレンジ)のチャートだ。
このようにすれば、あなたの暗記に役に立つ。


ポラーレンジ vs リニアレンジ

ポラライズ = 強いハンドと弱いハンド
リニア = 強いハンドから順番にトップダウン、中ぐらいの強いハンドまで

ポラライズ3bet ⇒ 4bet打たれるとブラフを簡単に降りることができ、強いハンドは大きなポットを獲得

リニア3bet ⇒ コールされてもバリューとそれなりに強いドローハンドが入っている

50NL BBvsBTN 3bet Sizeによるレンジの違い

13bb 3betには、より弱いブラフが使われている。(K3sK2s Q4s~Q2s)
11bb 3betには、それなりのブラフが使われ始めている。(K7sK6s Q8s~Q6s J9s~J6s)

500NL BBvsBTN 3bet Sizeによるレンジの違い

ポラライズ戦略には、大きめのベットサイズ
リニア戦略には、小さめのベットサイズ

またレーキによっても、よりポラライズ戦略が取られていることが分かる。

QJs のようなマージドハンドは、
レイズするよりもコールすることでも十分なEVを持っている。
これらのハンドはBTNのタイトな3betコールレンジには、エクイティが乏しくなるし、4betを受ける可能性もある。3betサイズを上げていくと、どこかでこれらのハンドはピュアコールに変わる。

相手が4bet/foldを多くする相手には、
ポラライズレンジを使って、
相手がコールを多くする相手には、
リニアレンジを使おう。


ブロッカー

BTNオープン AAと22を持っている時に、
どれだけBBの反応が変わるか比べてみよう。

基本(Default)に比べると、

BTNでAAを持っていると、
BB側は3%以上もフォールドする
コールやレイスが少なくなる

BTNで22を持っていると、
BB側はフォールドが少なくなり、
コールやレイズが多くなる

あなたのレンジにある全てのハンドが、
相手のレンジに対してブロッカー効果を持っている。
実はこれはあなたの戦略に大きな影響を与えている。

数年前は、
87s 76s 65s 54sばかりで3betブラフをしていた。
でもSolverは、A K Q J を含んでいるハンドが、
より良いブロッカー効果を持っていて、
3betブラフにも適しているという。

ブロッカーを用いた実験

(100BB 6-max cash gam) BTNまでフォールド
あなたはBTNで2.5bbオープン or フォールド
仮にブラインドが、コールできずに、
レイズ/フォールドの選択肢のみだったら?

あなたはオープンレンジをどのように変化するべきか?

BTN オープンレンジ (ブラインド 3bet/fold)

ブラインドの3betをブロックするため、
トップヘビーな矢の形のオープンレンジになった。


プライス

UTGが2bbオープンした時と、2.5bbオープンした時の
BBのディフェンスレンジの違いだ。

BBvsUTG 2BB BBvsUTG 2.5BB

オープン額が安いと
かなり広くコールしているのが分かる。
ポットオッズが変わると、
どのハンドをコールすべきか変わる。
仮に彼らのオープンレンジが同じだったとしても。

UTGのオープン額に対して、BBがどのように対応するか

BBvsUTG 価格弾力性チャート

1.0 = 2bbオープンに対して一部続けるハンド
2.0 = 2bbオープンに対して続けるハンド
2.5 = 2.5bbオープンに対して続けるハンド
3.0 = 3bbオープンに対して続けるハンド


BTNのオープン額に対して、BBがどのように対応するか

BBvsBTN 価格弾力性チャート

1.0 = 2bbオープンに対して一部続けるハンド
2.0 = 2bbオープンに対して続けるハンド
2.5 = 2.5bbオープンに対して続けるハンド
3.0 = 3bbオープンに対して続けるハンド

いくらでコールできるのかいつも考えることだ。
BBで2bbオープンに対しては、1bbをコールしてポットは4.5bbになる。
すなわち、
コールするのに22%ポットシェアが必要になる。

BBで3bbオープンに対しては、31%ポットシェアが必要になる。

これらは3bet 4betに対しても当てはめることができる。
あなたは異なるベットサイズに対して、自分の戦略を適応させる必要がある。

ハンドの境界線について覚えているかな?
それらはここでも考えるのに役に立つ。


オープンサイズについて

Solverは、アーリーポジションは小さいオープンサイズ、
そして、レイトポジションからは少し大きなオープンサイズを好む。

基本的には、あなたのオープンに対して
3bet/foldが多いテーブルでは、
小さいサイズでオープンして相手のスクイーズの価値を下げたい。

反対に、
3betが少なくオーバーコールが多いテーブルでは、
サイズを上げてあなたのエクイティのあるハンドにより多く代償を支払わせたい。

オープンした際のスタッツ

青:ブラインドをスチールできる可能性
赤:3betを受ける可能性
緑:コールを受ける可能性

アーリーポジションは、
3betを受ける可能性が高い
ことが分かる。
レイトポジションは、
コールを受ける可能性が高い
ことが分かる。
Solverがアーリーポジションから、
小さくレイズするのは、
3betを受け、フォールドする際に、
失う額を小さくしたいことが分かる。


ここで、LJ(6maxではUTG)から、
2bbオープンしたEVと、2.5bbオープンしたEVを比べてみよう

LJのEV変化(2bbオープン→2.5bbオープン)

バリューレンジ(QQ+ AQ)は、オープンサイズを大きくするのが利益的になっている一方、それ以外のたいていのレンジがEVを失うか変化なしかだ。

繰り返しになるが、
コールが多いプレイヤーたちに対しては、
強いハンドのオープンサイズを上げることが利益的になるだろう。


スタックの深さ

スタックが深くなると、ドローの価値が上がり、インプライドオッズの影響も大きくなる。
スタックが浅くなると、強いトップペアの価値が上がり、ドローやインプライドオッズの価値が下がる。

3betレンジもスタックが深くなると、スーテッドが多くなる。

スタックの深さと3betサイズの関係を見てみよう。

スタックサイズによって好まれる3betサイズ(HU)

スタックが浅いと、
比較的小さな3betサイズが好まれている。
100-150bbぐらいまで、徐々にサイズが上がっていく。

200bbを越えると、また3betサイズが小さくなっていく。

ノーリミットホールデムにおいて、
オールインは、とても有効的な武器である。
オールインすることによって、必ずエクイティを実現できる。

100bbだと3betを打ち、相手の4betに対して、
理にかなったサイズの5betオールインにいけるが、
300bbでは同じようにはいかない。
5betオールインにまだいけないほどバックスタックが残る。
大きな3betを打ち、4betに対して効果的に5betにいくことができなくなる。

Solverはよく、オールインに対して美味しくない価格を相手に与える。
例)
MTTのショートスタックでリンプやミニレイズをする
100bb Cashで小さい4betサイズを使う


今度はSRP(シングルレイズポット)での、
スタックの深さとEVの関係を見てみよう。

異なるスタックでのBTN EV 

スタックが深くなればなるほど、BTN(IP)のEVが上昇していることが分かる。
これは、スタックが深くなるにつれポジションのアドバンテージが大きくなっているからだ。

一般的に、スタックが深くなれば、レイトポジションは広くオープンすることができる。インポジションで利益的に戦うことができるのだ。


カード除去効果

ハイカードよりローカードの方が多くフォールドするよね。
すなわち、たくさんのフォールドの後には、より多くのハイカードがデッキの中にあると予測できる。

簡単に言うと、
UTGがフォールド=UTGはAより2の方を多くフォールドしている。
すなわち、デッキにAが含まれる可能性は上がる。

カード除去効果によって、
BTNのオープンレンジがどう変わるかみてみよう。

BTNオープンレンジ比較

左の9-maxのレンジでは、ローカードがより好まれていない。
3-maxのレンジでは、54s 53s 43sなどのローカードもオープンしている。

(感覚的にも、9人テーブルでBTNまでフォールドで回ってきて、自分が54sを持っていたら、BBやSBにハイカードを含んだ強いハンドが入ってる可能性が上がりそうですよね…。カード除去効果と翻訳しましたが、動画ではBunching effectと紹介されていました。)

より詳しい情報は、Visualizing the bunching effect - Blog - HoldemResources.net こちらのブログを参照。

GTOWizardのプリフロップレンジには、
カード除去効果も含めて計算している。


プリフロップでのアジャスト


100bb 6max Cash game, 500NL.
BTNまでフォールド、
下記のシナリオでBTNはどのようにアジャストすればよいだろう?

シナリオ1:BBがとてもタイト
A:オープンレンジを広げる B:オープンレンジを狭くする

シナリオ2:BBがコールし過ぎ
A:オープンレンジを広げる B:オープンレンジを狭くする

シナリオ3:BBの3betが小さすぎる(2.5bb→8bb)
A:3betに広くコールする B:3betに狭くコールする

シナリオ4:BBの3bet率が20%以上
A:オープンレンジを広げる B:オープンレンジを狭くする


答え

シナリオ1:BBがとてもタイト
正解:A オープンレンジを広げる

仮に、BBが10%ほど多くフォールドしているとすると、
BTNのRFI(レイズファーストイン)は、43.5%から60.7%まで上昇する。

BBがフォールドし過ぎていると、BTNのスチールするEVが上昇する。
特にいいブロッカーを持つマージナルなハンドのEVが上昇する(K3o Q5o)

さらにミニオープンにして、オープンレンジを広げることもできる。

シナリオ2:BBがコールし過ぎ
正解:B オープンレンジを狭くする

BTNのスチールするEVが下がる。
0EVハンドが、マイナスEVに変わってしまう。
プレミアハンドのEVがかなり上昇する。

シナリオ3:BBの3betが小さすぎる(2.5bb→8bb)
正解:A 3betに広くコールする

BBはBTNに対して、フロップを見るのに安い値段を与えている。
SPR(スタックポットレーシオ)も高く、BTNはいいインプライドオッズでドローを引きにいくことができる。

4betは18bb以下が良い。
これはBBに5betオールインにいくには、安い値段を与えていて、十分プレッシャーを与えることができる。

シナリオ4:BBの3bet率が20%以上
正解:B オープンレンジを狭くする

エクイティを実現できなくなり、0EVハンドはマイナスEVに変わる。
3betにコールできないハンドでオープンする際は、ブロッカーがより重要視される。


ボーナスシナリオ
500NL, 100bb deep Cash
BTNオープン2.5bb
BBは下記のタイトなレンジで6.5bbにレイズ

JJ+, AK, AQs

BTNはどのようにアジャストすべきか?

答え:
実はSolverはまだ広くコールしている。

3bet 6.5bbに対してのコールレンジ

ドミネイトされているハンドより、
インプライドオッズがあるハンドでコールしている。

96sや85sもまだコールしている。
しかしフロップでオーバーフォールドする。
エクイティを実現して、クーラー(十分強いハンドより強いハンド)をつくる。

まとめ

  • ハンドの境界線に注意を払い、フレキシブルに対応しよう

  • プライスに対してのセンスをつけよう

  • 色分けされたレンジで、暗記を簡単にしよう

  • フォールドエクイティとブロッカーを考えよう

  • ポストフロップでのエッジを過信しない




最後まで読んでくださった方ありがとうございました!


繰り返しになりますが、
プリフロップレンジを勉強するのは
GTOWizardで無料でできます

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2022年から、ツールを日本語に設定できるので、
是非使ってみてください!



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