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【RIC体験記:第8回】 生と死のワーク

第8回「生と死のワーク」は、自分の「死」と「再生」を疑似体験するもの。

「死」を体験したあと、「再生」を体験する。

さあ、そこから何が見えるのか?


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「死」の体験はとても切ない。

死とは、無へ返ること。

当然、今、抱えているあらゆるものを手放さなくてはならない。

生きがい、希望、信念、愛する人たち・・疑似的な死の中ですべてを手放していく。

それらは、実際、いつか手放さざるを得ないもの。

わたしたちは、一様に、死へ向かう過程にいる。

「じゃあ、生ある今、大切にしなきゃいけないものは?」

そんな問いが浮かんでくるんだけど、正直、無へ返る前提で考えると、大抵のものは必要なくなる。

さて、それでも大切にしたいものって、なんだろう?


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「死」を体験したあとは、そこからの「再生」を体験。

こちらは、ちょっと不思議な感覚になった。

前世を知らないはずの「生まれ変わった自分」を想像するからだろうか。

わたしは、神のような俯瞰した視点で自分自身を見ている。

新たな人生を歩み、成長していく自分。

楽しそうに笑う顔、好奇心に心躍らせる顔、ドキドキ緊張している顔・・見ているだけであたたかい気持ちになる。

そして、思う。

わたしはこんな感じでいろんな人に見守られているのかもしれない、と。

子が親に見守られている感じ。

先祖かもしれない。

そして、自分が見守られていると思うと、なんだかホッとできた。

もっと安心して生きていい気がした。


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ワークが終わったあとは、みんなで感想を言い合う。

わたしからは、「戸惑っている」という感想をみんなへ。

なぜなら、これまでのRICゼミで見えたものとは、真逆だったから。

悔いのない人生をまっとうしたい・・そこに「成功」は不可欠・・失望感も増えるけど目をそらさずにいこう・・逃げたい自分ともうまく付き合っていこう・・

これまでのRICゼミで見えたのは、それら。

自分を自分の理想にはめようとせず、ありのまま受け入れた上で、「成功」に近づく型をつくっていく、それが悔いのない人生をまっとする方法のはずだった。

でも、「死」のワークで感じた「それでも大切にしたいもの」に「成功」は含まれていなかったのよね。

再生した自分にも「成功」を望もうとは思わなかった。

そこにあったのは、それとは無縁のもっと緩やかな世界。

なんだろ、これ。

「悔いのない人生に成功は不可欠」という考えが崩れる。

この感覚を受け入れてしまっていいものか。

「死」と「再生」という強烈な体験の中で、思わず、無我に近づいてしまっただけなのか?

思いもよらないモノが出てきたとき、それは新たな真実を知るきっかけとなる。

さて、この湧き出たモノをどう理解し、取り込んでいこうか。

そう簡単には、辿り着かせてくれないなー。

第9回:課題解消図」へ続く。


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トモさん(松井 知敬)
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