77億人がそれぞれの得意を活かしたら|8月2日(日)みんなのオンライン教室レポ
「みんなのオンライン教室」運営メンバーの松井(トモさん)です。
8/2(日)臨時「トモさんクラス」は、1名の参加。
「トモさんクラス」は「何も課されず何も求めらない時間」です。
その子とふたりで、余白の時間を過ごします。
学校のこと、この教室のこと、習い事のこと、いろいろ話すんですが、多くはその子の大好きな「鬼滅の刃」の話。
アニメ挿入歌「炭治郎の歌」の中に、こんな歌詞があるそうです。
「失っても失っても生きていくしかない」
そこが好き、と。
「炭治郎はつらかったと思う、溜め込みすぎると病んじゃうから心配」
想像の世界にグッと入り込めるんですね。
また、その子は、鬼滅キャラのさまざまなセリフを暗記していて、見事な声真似を披露してくれます。
その子いわく、「好きだから長いセリフも記憶できる」そう。
「好きだから」
なんて純粋で強い衝動、比類のなさ、源泉!
その子はエレクトーンを弾くのも好きで、「好きだから頑張って楽譜を覚えられる」と言います。
「勉強も楽しかったら覚えられるんだけど、苦手すぎてね・・得意な子が周りにいっぱいいて、やる気をなくす」
人がパフォーマンスを発揮できるのは、やはり、ポジティブな感情があるとき。
能力云々よりも、まず、そこに惜しみなくつぎ込めるかどうか。
「好きなことだけでは生きていけないよ、苦手なこともできるようにならないといけないよ」と、おとなたちは言います。
でも、本当に?
苦手なことを任せられる人を見つけ、その分、自分の好きなこと、得意なことを伸ばせばいいのでは?
77億人がそれぞれの得意を活かしたら、どんな素敵な世界が開けるでしょう。
現在、多くの人は、「学力」という評価軸が絶対的なものであると信じています。
しかし、評価軸は、時代の変化と共に変わっていくもの。
インターネットとスマートフォンの普及により、「知識力」の価値は下がりました(検索すれば誰でもすぐにたどり着ける)。
今後、AIの発展により、「思考力」の価値だって下がるかもしれません(人が判断しなくてよくなる)。
そして、人の生き方や働き方は、多様な方向へと伸びていっています。
未来を生きるこどもたちのため、わたしたちが怖がらずに、多様な評価軸を用意してあげましょう。
多様性を尊重する社会とは、人の評価軸が無数に存在する社会です。