自分にキャッチコピーをつけよう|7月25日(土)みんなのオンライン教室レポ
「みんなのオンライン教室」運営メンバーの松井(トモさん)です。
7/25(土)は、「みんなのオンライン教室」のオープンデー。
わたし、以前、広告代理店に勤めていたので、その経験をベースとした「自分にキャッチコピーをつけよう」という授業をお届けしました。
「みんなのオンライン教室」は、Zoomをつかって学ぶ新しいカタチの教室。
いろんなおとなたちがいろんな世界を魅せていく場です。
さあ、今日はいったい何が見つかるかな?
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今回の参加者は3名。
「トモさんは、以前、広告代理店に勤めていました。さて、広告代理業ってどんな仕事でしょう?」
そんな投げ掛けから、授業が始まります。
「CMつくってる会社」
「ポスターつくってそう」
「デザイナーのイメージがある」
そんな意見が出てきました。
「広告業にも、いろんな領域があるよ」
「デザイナーが在籍している会社と、そうでない会社があるよ」
現場の話を挟みながら、広告業への理解を深めていきます。
そして、キャッチコピーの話へ。
「広告の仕事には、よくキャッチコピーという言葉が使われます。さて、キャッチコピーとはなんでしょう?」
小2、小4、小5の子にとっては聞き慣れない言葉のよう。
「捕まえる・・?」
「言葉を選ぶ・・?」
いろいろ連想してくれました。
正解する必要はありません。
「なんだろう?」と考える過程が大切です。
その後は、クイズの時間。
実例を基に、キャッチコピーについて考える時間。
わたしの授業では、答えを知ることよりも考えることを大切にしてほしいなーと思って、こういう時間を多めに設けています。
ネットを使って、答えがいくらでも手に入る時代。
普段ならしないこと、ひとりではできないことを、ここで体験してもらえたら嬉しいです。
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キャッチコピーがどういうものか、一通り理解できたところで、いよいよ本題へ。
各自、紙と書くものを用意し、こちらを書き出してもらいます↓
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じぶんのスキ
じぶんのトクイ
ひととちがうところ
ひとにいわれること
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そうやって出てきたものを材料に、自分のキャッチコピーをつくるという流れ。
小2の子から出てきたのは・・
生き物が好き、ものまねが得意、走ることが得意、よく喋る、人とすぐ仲良くなれる・・などなど。
小4の子から出てきたのは・・
読書が好き、絵を描くのが好き、「鬼滅の刃」のセリフを覚えている、声真似も好評、ありがとうをよく言われる・・といったこと。
小5の子から出てきたのは・・
絵を描くのが好き、パワーストーンが好き、短距離が速い、優しいと言われる・・でした。
たまたま「絵を描くのが好き」な子がふたりいて、描いた絵を見せてくれたんですが(←これもオンラインの良さ)、小5の子は写生が得意、小4の子は人物イラストが得意。
みんなで進めていくと、人と自分との違いがよく分かります。
それは、自分を知ることへの手がかりです。
そもそも、言葉で何かを伝えるときに重要なのは、そのものについて「よく知る」こと。
今回であれば、「自分を知る」ことです。
小2の子の「生き物が好き」というのも、聞いてみると、恐竜やポケモンやドラゴンのような実存していない生き物のほうが好きなようで、そうなると言葉のチョイスも変わってきます。
自分がどういう人なのかを知り、それを言葉で人に伝える・・
この授業、実は「自己ブランディング」の授業なんです。
人って、おとなになればなるほど、自分の気持ちに蓋をしがち。
周りとの調和を大切にしようと、自分の気持ちを抑え、目を向けないようにしてしまう。
そうしているうちに、本当の気持ちが分からなくなってしまうんですよね。
小5の子は、絵ならいつまでも描いていられるそうで、将来、アーティストなりたいという夢を語ってくれました。
これからの長い人生、いろんな発見をし、いろんな挫折をし、夢が変わることや夢を諦めることもあると思います。
そんなのはOK、その葛藤が人生です。
ただ、自分で夢に蓋をしてしまうことはしてほしくないなーと思います。
堂々と夢を追いかけてほしい。
> 絵を描くの大好き、将来はアーティスト
そのキャッチコピーが、夢の後押しとなることを祈って。
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こどもたちの「学びたい」を応援したい皆さんへ
これまでの経験則が通用するか分からない予測不能な時代。あらゆる人が先生となり、さまざまな学びを届けていきましょう。あなたも、普段、取り組んでいること、夢中になっていることをこどもたちに伝えてみませんか? 街のあらゆるおとなたちが、こどもたちの学びを支えていければいいですよね。「まちのきょういく委員会」は、「みんなのオンライン教室」を通じてこどもたちの「学びたい」を応援します。
>「まちのきょういく委員会」って?
学びの場って、学校だけじゃない。学びの軸も、学力だけじゃない。経験則が通用するか分からない予測不能な時代だからこそ、多様な主体が関わり、みんなで学びの形をつくっていけばいい。「まちのきょういく委員会」は、これからの教育を考え、実践していく民間主導の協業チーム。「教育の拡張」、「共創」、「学びの民主化」の3つを軸に、さまざまな人たちが横につながり、必要なときに必要な範囲で手を取り合う、そんな自律分散型システムの構築を目指しています。さあ、新しい学びの形を、自分たちの手でつくっていきましょう。