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よりどりインドネシア第181号(2025年1月9日発行)

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『美は傷』再び/いんどねしあ風土記(古代象の化石;中ジャワ・クドゥス)/映画往復書簡(2024年最良の犯罪スリラー映画『やがて、霞立ち込めて』)/続・インドネシア政経ウォッチ再掲…
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『美は傷』再び(太田りべか)

〜『よりどりインドネシア』第181号(2025年1月9日発行)所収〜 あけましておめでとうございます。 『よりどりインドネシア』をはじめ、さまざまなところでしつこく紹介してきたエカ・クルニアワン(Eka Kurniawan)の小説 “Cantik Itu Luka” の日本語版『美は傷』が、昨年末に春秋社の<アジア文芸ライブラリー>の一冊として出版された。 『よりどりインドネシア』第122号掲載の「Cantik Itu Luka の20年」では、同書の数々の外国語版のう

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いんどねしあ風土記(60):ジャワ原人と巨大ゾウ、村人たちが育んだ太古ロマン~中ジャワ州クドゥス~(横山裕一)

〜『よりどりインドネシア』第181号(2025年1月9日発行)所収〜 人類の進化史を知る上で重要なジャワ原人とみられる化石をはじめ、現代のゾウの2倍近くもある巨大な古代ゾウなどの大量な化石が発見され、近年注目されている遺跡が中ジャワ州北海岸の丘陵地にある。特に巨大ゾウの化石は完形に近い状態で続々と見つかっていて、約100万年前のジャワ島の人類史、生態系だけでなく、地理的にスペクタクルな変化をも物語っている。これらが明らかになった背景には、地元住民たちの太古探究にかける熱意が

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往復書簡-インドネシア映画縦横無尽 第95信:2024年最良の犯罪スリラー『やがて、霞立ち込めて』 ~ダヤク人の亡霊アンボンとは誰か?そして霞は晴れたのか?~(轟 英明)

〜『よりどりインドネシア』第181号(2025年1月9日発行)所収〜 横山裕一様 新年あけましておめでとうございます。2025年もよろしくお願いいたします。 つい数か月前まで気持ちのいいお天気続きだったのがウソのように、日本各地では連日厳しい寒さです。ジャカルタは雨季に入る頃でしょうが、この時期の風物詩となってしまった洪水被害が今年は酷くならないことを祈るばかりです。 ところで、第93信の冒頭でも少し言及した『釣りバカ日誌』シリーズにつき、その後改めて西田敏行を追悼し

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続・インドネシア政経ウォッチ再掲(第82~85回)(松井和久)

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