スラウェシ市民通信(幼稚園入園狂騒曲)/ウォノソボライフ(時間感覚と生活リズム)/いんどねしあ風土記(「ジャワのパリ」ブラガ通り物語)/映画往復書簡(インドネシア版若年妊娠もの『…
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記事一覧
[2024/05/24] スラウェシ市民通信(8)幼稚園入園狂騒曲(2007年7月翻訳)(ニ・ニョマン・アンナ・マルタンティ/松井和久訳)
~『よりどりインドネシア』第166号(2024年5月24日発行)所収~ あっという間に学校の休みが終わり、新学期(訳注1)が始まった。そして、多くの親たちが子どもたちの学校を探すのにてんてこ舞いだった季節も過ぎた。 (訳注1)インドネシアでは一般に、新学期は7月から始まり、6月に終わる。 これまでほぼ一ヵ月の間、親たちは、子どもたちを頭のいい子にし、しつけもきちんとしてくれる学校をあちこち探し回る忙しい日々を過ごしてきた。家族にとって十分な生活の豊かさを保障したい、と切
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[2024/05/24] いんどねしあ風土記(54):「ジャワのパリ」ブラガ通り物語~西ジャワ州バンドゥン~(横山裕一)
~『よりどりインドネシア』第166号(2024年5月24日発行)所収~ オランダ植民地時代、「ジャワのパリ」と名付けられ栄えた、西ジャワ州の州都バンドゥンにあるブラガ通り。現代においても首都ジャカルタなどからの避暑地の観光スポットとして、大勢の観光客で賑わう。近年のブラガ通りの特徴は、カフェなどお洒落な飲食店通りである一方で、絵画などでバリ島のように芸術香る通りとしても有名なことだ。この背景にはある画家の尽力が大きく貢献していた。20世紀初頭栄えた「ジャワのパリ」から百年後
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[2024/05/24] 往復書簡-インドネシア映画縦横無尽 第81信:こんなティーンズ・ロマンスがずっと観たかった!~インドネシア版若年妊娠もの『2本の青い線』に見るジャカルタの階層社会~(轟英明)
~『よりどりインドネシア』第166号(2024年5月24日発行)所収~ 横山裕一様 5月初めのゴールデンウィークは好天に恵まれ、暑くもなく寒くもなく、実に気持ちの良い連休でした。そういえば、ゴールデンウィークという用語は、元々日本映画の黄金時代だった1950年代に映画興行の盛り上がる時期ということで映画会社が呼び始めたという説を横山さんはご存じでしょうか。映画が娯楽の王様の地位から転落して久しいものの、盆と正月を除けば大型連休の少ない日本においては、レジャーを楽しむ時期を
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