マガジンのカバー画像

よりどりインドネシア第177号(2024年11月9日発行)

4
プラボウォ新政権をどうみるか/汎アジア文学へ向けて/いんどねしあ風土記(首都圏鉄道・ボゴール線沿線の変わりゆく姿)/映画往復書簡(早婚カップルの理想と現実を描く『ふたつの青い心』)
メンバーシップ登録すれば月2回・825円(本マガジンならば450円×月2回)でかつ過去記事をすべて…
¥450
運営しているクリエイター

記事一覧

[2024/11/09] プラボウォ新政権をどうみるか(松井和久)

〜『よりどりインドネシア』第177号(2024年11月9日発行)所収〜 プラボウォ新政権が発足して2週間余が経過した。ジョコ・ウィドド(通称:ジョコウィ)前政権からの引継ぎはスムーズに行われた印象がある。前政権末期の8月に行われた内閣改造で入閣後、新政権でも大臣または副大臣を務める者が8名おり、現政権のジョコウィ政権からの継続性を象徴している。 また、大統領選挙で当選したプラボウォ=ギブラン組を推した政党はもちろん、民族覚醒党など同組を推さなかった政党も新政権に加わった。

¥150

[2024/11/09] 汎アジア文学へ(太田りべか)

〜『よりどりインドネシア』第177号(2024年11月9日発行)所収〜 春秋社のアジア文芸ライブラリーから出版された『花と夢』が、2024年9月、NPO法人日本翻訳家協会が選出する第61回日本翻訳文化賞を受賞した。中国チベット自治区シガツェ生まれの作家ツェリン・ヤンキーのはじめての長編小説で、チベット自治区出身の女性がチベット語で書いた初めての長編小説でもあるらしい。翻訳はチベット語研究者・翻訳家の星泉さん。 未読だが、「ラサのナイトクラブで働きながら身を寄せ合って生きる

¥150

[2024/11/09] いんどねしあ風土記(58):首都圏鉄道・ボゴール線沿線の変わりゆく姿~西ジャワ州、ジャカルタ特別州~(横山裕一)

〜『よりどりインドネシア』第177号(2024年11月9日発行)所収〜 インドネシア国鉄の首都圏鉄道(コミューターライン)による日本の中古車両を使用しての都市鉄道の近代化改革から十年余りがたった。これにより利用者が急増するとともに、駅を中心とした街づくり、人々の生活様式などの変化が起きている。街や人々がどのように変わりつつあるのか。首都圏鉄道で一番利用客の多い路線、ボゴール線を辿りながら、人々や沿線の新旧模様を垣間見る。 首都圏鉄道改革後の10年ジャカルタを中心とした首都

¥150

[2024/11/09] 往復書簡-インドネシア映画縦横無尽 第91信:早婚カップルの理想と現実を描く『ふたつの青い心』(轟英明)

〜『よりどりインドネシア』第177号(2024年11月9日発行)所収〜 横山裕一様 爽やかな10月を過ぎて早や11月です。暑くもなく寒くもない爽やかな秋がようやく日本に訪れたのも束の間、この原稿を書いている11月初旬は既に寒さを感じるようになっています。インドネシアでは今年各地で観測史上最高気温を記録したところが続出したとニュースで聞きましたが、最近のジャカルタはどんな様子なのでしょうか。 一方、秋の深まる東京では毎年恒例の東京国際映画祭が華やかに開催されたところです。

¥150