[2024/07/07] 世界最古か?南スラウェシの洞窟壁画をめぐって(松井和久)
~『よりどりインドネシア』第169号(2024年7月7日発行)所収~
南スラウェシ州の州都マカッサルから北上し、車で1時間ぐらい走ると、向かって右側、つまり東側に、ニョキニョキとした奇妙な形の岩山がたくさん見えてきます。これはカルスト地形の光景で、石灰岩などの水に溶解しやすい岩石で構成された大地が雨水、地表水、土壌水、地下水などによって溶かされ侵食されてできた地形です。その面積は437.5平方キロメートルに及び、中国・広東省のそれに次ぐ世界大第2位の広さとなっています。とく