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アクアポニックスの考査

アクアポニックス:水耕栽培と養魚を組み合わせた持続可能な農業システム

植物工場のシステムを開発している立場からアクアポニックスを考えると、その優位性はどこにあるの全く理解できません。
魚の養殖を維持するための水質の維持と植物に最適な溶液(水)の維持のバランスが、両者の最適解になることは、“存在しない”という印象です。
植物に合わせれば魚に最適ではなく、魚に合わせるとしょくぶつにさいてきではない。両方の妥協点に合わせると両方に最適でない。と見えます。
そもそも温度や湿度など多数の変数をコントロールしなければならない、閉鎖型環境において、管理しなければならない変数の対象を大幅に増やすことになり、間違いなくコントロール下におくことが、数段上のレベルになるのは明らかです。
触りのイメージで、効率化でき、両者の良いポイントを伸ばせるようなシステムに見えますが、個人的な見方として、ほぼ不可能な試みと判断しています。
まずは、一つのカテゴリーで最適解を生み出すことが重要で、それさえ出来ていないのに、更に別なカテゴリーを連結させるのは、ナンセンスだと感じています。

単純に趣味の世界でのアクアポニックスなら両立の難易度は高くないと思いますが、ビジネスベースでは無理筋な試みだと認識しています。

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松田祐樹@MD-Farm
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