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matsuda_mdfarm
日本以外でイチゴの植物工場を開発する難しさ
イチゴの植物工場に限らず、植物工場の開発を考える時に、一番効率的なのは日本だと考えます。
以前に、Oishii FarmのCTOをしていた時に、アメリカでイチゴの植物工場の設置準備をしたのですが、必要な部材の調達に苦労した経験があります。
植物工場の基礎となる技術は、施設園芸、つまりハウス栽培などの栽培技術、経験となりますが、アメリカでは、そもそも施設園芸をしているところがなく、広大な露地栽培をメキシコ系の出稼ぎ労働者で行うのが主体になっています。
よって、日本では施設園芸関連の部材で簡単に手に入るようなものが一般的に流通していなかったり、あっても種類が少ないケースが多かった印象です。
ここでもう一つ重要となるのは、“施設園芸の経験者”です。そもそもアメリカには施設園芸経験者が極端に少なく、ほぼ“いない”と言っていいレベルでした。となると開発等の精度は上がるはずもなく、日本などの施設園芸先進国から呼び寄せる以外に方法はなくなります。
このような事業から、日本で開発をするのが、一番コスト的にも、精度的にも有利だと判断できます。
海外で開発をせずに、日本で精度を高め、運用し、それを海外に発信するスキームがベストな選択と考えます。
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