平準化は、コストコントロールの第一歩
穀物メジャーの栽培方式から学ぶ
数年前に、ある有名穀物メジャーの種子を使って、別な有名穀物メジャーの栽培方法で、大豆の栽培実証をする試験の一役を担ったことがあります。
それまでは、米国式の大豆の大規模栽培とは、「飛行機で大豆の種子をばら撒き、大型の機械で刈り取る」と言ったイメージを持っていたときでした。
しかし実際には、土地の水はけや日当たりなどを考慮し、株間を計算し、耕作地を以下に効率的に使えるか緻密な計算を立てるだけでなく、肥料等の投入と乱高下のない収穫量を半永続的に続けられるかを考慮したある種、農業の最先端を走るものでした。
私が知る限りですが、地元、新潟の米農家でもしていないような全体最適化を考えた農業だったのです。
単純に収量が多いのは、最適化ではない
収量が多くても、それを複数年、安定的に収穫し続けることは、植物の生理学上、不可能であることを念頭に置いて、栽培計画を策定する。
それだけではなく、そこに投入する人件費、肥料費など全てを考え、如何に少ないエネルギー投入で、安定したアウトプットをするかという視点に気付かされました。
いろいろな経験を植物工場の開発に投入しています。
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