【出世したい人へ】仕事で成果を出すための4つの考え方
20代で上場企業の部長職に昇進、新卒数年で最速でマネージャーに昇進するなど、私が接してきた仕事ができる人・頭一つ抜けて出世する人たちが持っている「仕事に対する4つの考え方」について書きました。EXCELやPPT、専門領域での知見といったハードスキルも大事ですが、根っこの部分で大事になる、差がつくポイントというのはこういったマインドセットの部分になるなと感じています。
コミットメント
コミットメントとは、やりきることであり、約束をやり遂げる力のことです。仕事は、人と人との信頼の中で成り立っており、上司であっても同僚であっても、お互いに仕事を依頼し・依頼されながら、それぞれの業務を進めています。依頼され約束した仕事をやり遂げることができなければ、相手からの信頼はガタ落ちしてしまいます。その結果、難易度が高かったり、成長につながるような仕事を任せてもらえなくなるでしょう。なので、出世という意味でもコミットメントは非常に重要なのです。
ともすると、このコミットメントという力は、生まれながらに身についている先天的なものだと思われがちですが、実際のところは後天的に体得可能なスキルです。うまくいくかどうかわからない、でも自分自身がやらなければならない状況で、逃げずに立ち向かう経験を積み重ねる。この経験を繰り返すことでコミットメントが身につくのです。
また、仕事が当初の予想通りに進むことはまずありません。だからといって、ちょっと予定外のことが起きたからといって、品質が低下したり期限を遅らせたいと言っているようでは「あいつは約束守れない奴だな」とレッテルを貼られてしまいます。上司や先輩が仕事を巻き取るのは「こいつには任せられない」からであり、それは戦力外通告を意味します。だからこそ、不測の事態が発生したときに、それでも約束を守り抜こうとするコミットメントが重要になるのです。
当事者意識
当事者意識とは、他でもない自分自身が(実際は違ったとしても)、最終責任者として仕事を全うする意識です。なぜこれが出世の観点で重要かというと、「その職位の仕事であれば、上司が面倒を見なくても自力で成し遂げられる」と評価されたときに昇格するものだからです。「上司がやってくれる」「先輩や他の同僚がやってくれる」と考えていては、自分が任された仕事をいつまでたっても自分1人で遂行できるようにはなりませんよね。だからこそ、出世が早い人は、強い当事者意識を持ち、最後まで責任を取ろうとするのです。
自分が最終責任者であれば、本当にこの判断で良いのか真剣に考えますし、情報が不十分であれば集めようとします。自分が出すアウトプットについても、「このレベルのアウトプットで、本当に私は責任を取れる気持ちになるか?」と自問自答し、品質を上げようという力学が働きます。会社のお金を使う時よりも、身銭を切ってものを買うときの方が真剣に考えますよね。それが当事者意識です。
自分の意見を持つ
自分が任された案件であれば、たとえ自分が最終意思決定者ではなくても、自分の意見を持つべきです。
仕事は、本来的には、上位者からのアウトソースで成り立っています。つまり、あなたのその仕事は、上司からアウトソースされているものなのです。本当は上司は、考えるプロセスや判断含めてアウトソースしたいものです。それが実現すれば、それは権限委譲であり、任される度合いが大きくなる、つまりは出世につながります。
仮に、上司から任された仕事に対して、「選択肢はA,B,C案の3つがあります。どれが良いでしょうか?」とお伺いを立てているようであれば、上司から考える仕事をアウトソースされているのにも関わらず、何もせずにそのまま戻して上司に仕事を押し付けていることになります。3つの案の中で、自分はどれがベストと考えているかとその根拠を併せて伝える、これが自分の意見を持つということです。
一方で、「A案が良いと思います!」と1案だけ示された場合、上司からすると、網羅的に思考したのか、本当にちゃんと考え抜いているのか、不安になります。実際、何かを決めるときには複数を比較して検討することで、意思決定の質が高まるので、伝える時には、複数検討したことがわかるように伝えましょう。
敬意と素直さ
自分の至らなさを自覚し、周囲の人に対して敬意を払い、フィードバックを素直に受け入れる、これができるかどうかで、ビジネスマンとしての成長が決まります。大学生や若手の社会人を見ていても、こういった敬意と素直さがある人は成長が早いです。どんなに成果を出している人でも、どんなに職位が上がっても、人間は完璧ではないので、日々改善する余地があります。だからこそ耳が痛いことであっても、素直に聞き入れ、行動を変えられる人が成長するのです。
素直になれず、他人からのフィードバックを受け入れられない人は、プライドが高く、心のどこかで「自分は悪くない」と思っている傾向があります。頑固ものだと評価されることも多いです。実は、こういったタイプの人は、逆に、自尊心が低いことが、プライドの高さの原因になっています。自分に自信がないからこそ、自分の非や失敗を認めたりすると、自分自身がそのまま評価されなくなってしまうのではないかと恐れているのです。でも、本当はそんなことないんですよね。仕事の1つや2つ失敗したからといって、その人自身の評価が覆る事なんて稀ですし、むしろ自分の非を認められる人の方が、人間として成熟しているというプラスの評価を受けやすいです。
最後に
出世するために重要な仕事の考え方(=姿勢)について書いてきました。これらは上の職位の人ほど、呼吸するようにこの考え方を身に着けています。即効性があるものではないですが、これを機会にこれまでの仕事を振り返ってみていただけたら幸いです。
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