初夏を告げる5月終わりのお散歩
毎週末は水源に湧き水を汲みに行きます。
水源は4歳の息子にとっても絶好の遊び場で、暖かくなった最近は、サワガニ探し、貝探し、お魚探しに夢中になっています。
夫と息子で夢中になっている間、わたしは花の良い香りに誘われてお散歩。
見上げた位置に、紫陽花がありました。
満開というほどではなく、密かに咲き始めた程度。
土壌のpHによって色が変わる紫陽花。その変化のもととなるアントシアニンを持たない白い品種は色が変わらないのだそうです。
この紫陽花の品種はわからないのですが、白は何色にでも染まれる印象があるのに、どんな環境でも色を変えない本質を持つ白い紫陽花に惹かれます。
少し進むと、オオカグマというシダの仲間。
カーテンのように垂れ下がって亜熱帯地方に来たみたいです。
ここは九州の真ん中あたりに位置する場所ですが、自生している植物を見ていると亜熱帯に近い気候なのでしょうか。
その下は鮮やかな桃紫色のキキョウカタバミ。
奥の浅い洞穴のようになっているのは何だと思いますか?
人工物でしょうか??
さらに進むと…
よい香りの正体はこの子かな。ブルンフェリシアというお花だそうで、はじめて見ました。
ジャスミンのような芳香で、花の咲き始めは紫だけど、次第に淡い紫、そして白へと変化するのだとか。はじまり、おわり、その過程で色が変わるなんて、観察しがいのあるお花ですね。
こちらも生息域は南米。民家のお庭から伸びてきていたので、はるばる渡来し流通してきた品種ですね。
その隣に、スタージャスミン。(ジャスミンとは別種)
この子も芳しい香りをはなっていました。
ジャスミンの香りを嗅いでいると高揚感があるのですが、環境生理学を研究されている先生の実験によると、やはり嗅ぐ時間とともに人間の心拍数を上昇させ、興奮作用をもたらすことが分かったそうです。
納得。内側から火照ってくる感覚です。
用水路の曲がり角にこんな場所が。
ブラシや洗剤が置いてあるので、地域の方の共有の洗い場のようですね。
収穫した野菜などの泥落としなどでは洗い場が活躍しそう。
夏に、収穫したばかりのキュウリを湧き水で洗ってガブっとかじり付いたら美味しいでしょうね!いいなぁ。
そこに生えていたのがサボンソウ。
なんと葉や根を煮出して天然石鹸が作れるそうで、油脂から作る石鹸が普及する前はサボンソウが活躍していたとか。
これは、すっっごく試してみたい。けどこちらも民家のお庭から伸びてきていたので、採取したい気持ちを抑えて、ぜひうちでも植えてみよう。
もしかしてこの共有洗い場では、この葉っぱをちぎって洗っていたり??
だとしたら素敵だなぁ!
その奥の廃墟をバックに、ムシトリナデシコ。
名の通りアリなどの虫を茎の粘液で捕えるそうです。
最後にまた紫陽花。
ここはアルカリ性土壌のようです。
もうすぐ梅雨ですね。
また満開の紫陽花を見に行こう。