ビジネスにあったInstagramのKPIの立て方
Instagramを活用される多くの方は様々な課題や悩みをお持ちなのではないでしょうか?
SINISユーザーからご相談いただくものの中でよくあるものが、KPIの設定はどうすればよいのでしょうか?というご相談です。
特にWEBマーケティング担当者やEC担当者の皆さんからすると、コンバージョンを追いにくいSNSは、何を目的にどのようなKPIを設定すればよいかお悩みになるケースも多いのではないでしょうか?
今回のnoteでは、あなたのビジネスにあったKPIの考え方についてご紹介したいと思います。
よく使われるKPI
アカウントのフォロワー数・投稿に対するいいね数/コメント数/保存数・エンゲージメント率・WEBサイトクリック数などInstagramのKPIに設定される数値は様々ありますよね。
弊社が調査した279社のInstagram運用担当者に聞いたアンケートでも様々な指標をKPIに設定されていることがわかりました。
さて、ここで皆さんにご質問です。
皆さんが設定されているそのKPIについて、何故その数値に設定したのか?説明することはできますか?
そのKPIの意味合いを理解してますか?
なんとなく、フォロワー数を追っている。エンゲージメント率を見ている。保存数を伸ばすと良いと聞いた。など、様々な理由からKPIを設定されている方が多いのではないでしょうか?
どの指標も、数値を見ていくことでInstagramの現状を理解したり、マーケティング活動を前進させることができるのは間違いないと思います。
ただ、自分たちのビジネスにあったKPIを設定することが出来れば、より本質的なInstagramのマーケティング活動ができると私たちは考えます。
では、自分たちのビジネスにあったKPIとはどのようなものなのか?具体的に事例を出してご紹介できればと思います。
ケーススタディ【飲食店の場合】
例えば、飲食店の場合で考えてみましょう。飲食店は多くのお店がInstagramアカウントを持っています。また、多くの消費者もInstagramに飲食店の情報を投稿していることから、飲食店はInstagramと相性の良い業界だと言うことができるでしょう。
ただ、一歩引いて考えてみましょう。自分が毎日同じ飲食店のメニューをチェックしたいと思える飲食店はどのくらいあるでしょうか?
毎日仕入れている食材が変わり、自分が好きなメニューがいつ用意されているかわからないレストランは、是非フォローして仕入れ状況などをチェックしたいですよね。
他にも、仲の良い店主がやっている個人料理店で、店主の日常や常連さんとの風景などが投稿されるアカウントもフォローしてしまうかもしれません。
ただ、一般的には頻繁にメニューの変更がない飲食店さんのほうが多いのではないでしょうか?
そう考えると、飲食店がフォロワーを集めるということは簡単ではないということが見えてくるのではないでしょうか?実際、弊社で調査したところ業界ごとの平均フォロワー数で見ると、飲食業界はアパレル業界の1/10以下ということがわかりました。
このデータだけ見ると、飲食店はInstagramと相性が良くないのかな?と思われてしまうかもしれません。では、以下のデータをご覧ください。
こちらは、プロフィール閲覧率とプロフィール欄のURLクリック率を業界ごとに出したものです。プロフィール閲覧率とはアカウントを見てくれた人(リーチ数)に対して、どのくらいプロフィール閲覧してくれた人がいたのかという数値です。また、プロフィールURLクリック率はプロフィール閲覧した人のうち、プロフィール欄のURLをクリックした人の割合です。
このデータを見ると、飲食業界のアカウントは投稿を見た人がプロフィール欄を閲覧しどのようなお店か?を確認してくれる割合が高く、更に興味を持ってくれればお店のサイトまで来てくれる可能性も高いということがわかります。
フォロワーを集めることは簡単ではないかもしれませんが、プロフィール閲覧数や、URLクリック数などは期待しやすいということがわかりますね。
もう一度、一歩引いて自分事化して考えてみましょう。
美味しそうなメニューをInstagramで見つける。このような経験をされたことは多いのではないでしょうか?
そのメニューを投稿しているアカウントが飲食店だった場合、どのようなお店か?他にどのようなメニューを提供しているのか?気になり、アカウントのプロフィールへ移動。
プロフィール欄で、他の投稿内容からメニューやお店の雰囲気を確認し、更に興味が出てきた際に公式サイトや予約ページのリンクがアカウントに張ってあれば、一度開いてみるのではないでしょうか?
もし、そのタイミングですぐに行こうとならなかった場合、最初に見つけた投稿を保存していきたいお店リストに入れるかもしれませんね。
このように考えると飲食店が追うべきKPIは、プロフィール閲覧数/URLクリック数/保存数になるのではないでしょうか?
まとめ
さて、今回は飲食店の例で考えてみましたが、いかがでしたでしょうか?
同じ飲食店でもメニューのバリエーションが季節ごとに変わるお店や、名物店主のお店、多店舗展開しているお店など、業態によってお客様との接触方法が変わればInstagramの立ち位置も変わってきます。
自分のビジネスに置き換えた際に、Instagramユーザーが起こすそのアクションはどのような意味を持つのか?を考えることで、より最適なKPI設定ができます。
また、ユーザー視点で考えたKPIを継続的に追っていくことで、何が良くなかったのか?どこを改善すべきなのか?など、考察して改善していきましょう。
SINISでは、Instagram公式のAPIを活用した数値分析が可能です。様々な角度からアカウントを分析してInstagramを有効的にビジネス活用していきましょう。