【日記】暮らしを編集。自然栽培って選択。
なんの話だ。無農薬・無肥料の自然栽培についての話だ。野菜&果物あるあると言っても過言ではない「大きくて安いとお得」「虫が食べるくらい美味しい!」という先入観をブチ消す現実世界を体感してきた。
というのも『自然栽培レボリューション』という企画に参加したことにより始まる。先ほどの野菜あるあるもどこかで又聞きした話だろう。もう自然栽培についても又聞きするよりも、実際にあなたの肌で知ってほしい。
約2時間ほどのこの企画、前半では「まず、自然栽培ってなんぞや?」ということから教えてくれる。とは言ってもこの企画は自然栽培絶対正義を提唱するためのものではない。生きるために欠かせない「食」についての選択肢として、考えるキッカケをくれるのである。他にも有機栽培や水耕栽培、LED栽培がどんなものかということも教えてくれる。そんな中でも自然栽培は無肥料・無農薬の為めちゃくちゃ手間がかかるのに収穫量が少ない&比較的に小ぶりで栽培業界シェア率が0.03%というほどの貴重さ、もはや絶滅危惧種である。ではなにが良いのか。その特徴はめちゃくちゃ高い栄養価を含むことと、環境を汚さないことにある。その数値は各位、調べて。ここでやると広辞苑みたいなページ数になる。
次に自然栽培を行う農家さんのお話を聞く。(まことに貴重!)畑の環境、周りの反応、価格のこと等、今回は2人の農家さんが話してくれた。
神谷さんの畑では沖縄で初めてレンコン栽培に成功した。「生き物が見当たらなかった」という農薬の多かった先代の畑を、自然栽培にすることで自身も気持ちよく入っていける畑にした。サラッと書いたけど、生き物が寄り付かないって怖くない??
島袋さんは「森(自然)の状態をそのまま畑にもってくる」という方法で自然栽培を行っている。「虫が多いのは肥料が多い説」と「森をイメージしてほしい。肥料が大量に投入される状況ってある?」という話にハッとさせられる。
また、魅力的なところは農家さんの話を直に聞けることだけではない。参加者が自然栽培について話す場所を得られることにもある。
企画の後半ではワールドカフェ(※1)のを設けて、4人グループを作りテーマに沿って自分の思うことを話していく。今回のテーマは「ワクワクしながら自然栽培を拡げていくには?」。
「人前で話すのはちょっと…」とか思う人もいるのかな、とか思うじゃん。ぜんぜん。みんなめっちゃ喋るの。学校みたいに正解不正解もなく、クラス全員の前に立たされるみたいな緊張感もないので、すごく喋るの。みんな。そもそも「あなたはどう思う?」という問いかけに正解不正解はない。わからない、ということさえ良い。言って良い。そしてこの雰囲気から、参加者同士の交流がうまれることに繋がる。
・そもそも自然栽培の野菜はどこで買えるの?
・自宅で栽培もできるの?
・家で栽培しているよ!こんなやり方がいいよ!
・自然栽培の野菜をうちのお店で扱いたくて。
・今度の援農に参加してみませんかー!
・この野菜はどうやって料理したら良いかな…。
こんな会話がいろんなところで交わされている。食について考えを共有できることはもちろんだけど、仕事仲間や家族、友達以外にのところに居場所があるって、すごく良くないかい?すごく良いよ!(コール&レスポンス)
生きていくことと「食べる」という行為は切り離せない。ダシからこだわった料理を望む人、インスタント食品からバランスを図る人。肥料を含む、含まない。なにが良し悪しというものではない。今の時代、善悪はモノサシにならないので、たくさんの選択肢を集めてみて、好きかそうでないかで判断したらいいんだなぁ。
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(※1)ワールドカフェ…カフェにいるかのようなラフな雰囲気で気軽に話し合うこと。4、5人でグループを作り、一定時間が過ぎればグループのメンバーを入れ替え、対話することを繰り返す。なんとなく名前のイメージ通り。でもワールドってなにか。
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