「色彩を知らない私は森田研究室に出会った」 第23話 繰り返しの日々
6月が終わりに近づいてくると少しだけ忙しくなる。研究もそうだし森田塾でやることも、そして院生やイガさんの対応も繰り返し同じような感じ。そして大学は7月の後半から9月いっぱいまでは長期休暇。この区間にあるイベントは7月に「お祭り」そして8月には「合宿」。
このうち、企画としてやることが有ったのは「合宿」なのだけれどこれもキックオフ合宿と同じで前年のやり方を真似ればいいだけになるためそこまで大変ではなかった。やったことは先生を交えたディスカッションのようなものとマインドマップの作成あとお決まりバーベキューとかそんな感じである。
お祭りに関してはやる意味とか出すものを例によって深夜1時ころまで話し合ったり、それを院生に色々言われたり散々な思いをしながらもなんとか遂行した。
でも一番問題だったのは3年生の11月くらいからここまで過ごしてきたのにも関わらず、森田研究室のことが全く見えてこない事だった。森田塾の目的とかどうしてイベントをやるのかとか。どうしてプレゼン資料を受け取って貰えないのかとか。そういうこと。
そしてこの時期くらいから色んなことを意識付けられ始めることになった。