「色彩を知らない私は森田研究室に出会った」 第34話 実践の場
卒業論文を書き終え、森田先生から判子を貰って大学に提出した。あとは査読のようなものを終えるのを待つのと同時に卒研発表の為のプレゼン資料の見直しと、発表の練習が継続された。もちろんこれはゼミでは行われないため、実験班ごとに院生に協力してもらって見てもらい言葉とか見せ方などを突き詰めていくことになった。
卒業論文・卒研発表は大変である。というのを部活の先輩から聞いたことがあったのだけれど、森田研の場合どちらかというと「まとめる」に近い感覚だった。今まで作り上げてきた数多く